新型コロナワクチンを打った後に副反応で多くの人に重篤な症状が出たり、死者が出ています。しかし多くのケースは厚生労働省に報告されず、報告されても「因果関係不明」で片付けられています。
この「因果関係不明」という判断に対して強く抗議しているブログ記事を拝見しました。
私は医学や生物学とはずいぶん分野が離れていますが、一応、科学に関わっています。その立場から思ったことを書きたいと思います。
ひとくちに科学と言っても、分野によって常識が変わることはよくあります。それでも私は「因果関係不明」には大きな違和感を覚えます。ガリレオから始まった近代科学は因果関係を扱う学問だからです。
特に人間などの複雑なシステムでは、私たちにおこったあらゆることが現在の私たちに大なり小なり影響を与えていると見るべきでしょう。そういう意味では因果関係がないわけがないのです。
因果関係があるのは当然で、ワクチン接種後の死の場合、ワクチン接種がどの程度寄与したか、が問われると思います。
たとえばボロボロの体の人がワクチン接種して、その最後のひと押しで死に至ったならば寄与は少ないとしてよいでしょう。しかしワクチンを打たなければ何十年と生きられたケースならばワクチンが主要因としなければなりません。
では問題は、それを明らかにできるか、ということになります。次のような記事を見つけました。
この記事では専門家の方が
「我々、科学の専門家にとっては、ワクチンを接種していない人における死亡率など接種済みの人々のデータと比較するための対照群を置いていない情報について、個別のエピソードをもとに因果関係を推察してはいけないということは当たり前のルールとなっています」
「繰り返しますが、ワクチン接種と死亡事例に因果関係があると主張する場合には、ワクチンを接種していない人々のデータと比較しなければなりません。ある個別の具体的なエピソードをもとに因果関係を語ることは絶対にできません」
と言っています。
私はこれを見てあぜんとしました。この方は統計学という観点から、統計的に因果関係を立証するためには大量に死ななければならないと言っていると思います。
しかし科学では、統計的な見方がすべてではありません。
先ほど書いたとおり科学とは因果関係を扱う学問です。したがって、ワクチン後の死亡がどのような仕組みで起こったかを調べるべきではないでしょうか。そして「病理解剖でこれが見つかればワクチンが主要因」というものを見つけだすのが科学の役割だと思います。
これは決して難しいことではありません。たとえばワクチンを原因とする心筋炎に関して、内科医の方が次のような指摘をしておられます。
副反応のメカニズムを明らかにし、その証拠となるシグナルを検出する手段を専門家たちが探していなかったり、あるいはあっても使わないなら、それは科学の怠慢です。
このような直接的な証明ができない場合でも、因果関係についてはフェアに評価をおこなうべきです。ここでフェアというのは、ワクチン後の死を単に「不明」で片付けるのではなく、他の主要因が見当たらない場合は「可能性あり(possible)」と判断すべきだ、という意味で言っています。
この点に関して、科学者によって書かれた次の記事もご覧になってください。











