雨が降りそうで降らない、そんな微妙な天気のかつらぎ町からお届けします。

 

魚の干物って美味しいですよね。干すことによって旨味が凝縮されている感じがします。

その干物は、天気のいい日に日当たりの良いところで網の上に乗せ、太陽の光で水分を蒸発させて作るのが普通だと思います。

現在では、食品乾燥機の技術も発達して、電気炉と送風による乾燥により干物を作っているのではないでしょうか。

 

ですが、今回ご紹介するのは、温度や風ではなく、物質の水分を吸収する作用を利用した、「灰干し」と「備長炭干し」です。

 

江戸時代ぐらいから、火山灰の中にわかめを入れて乾燥させる、灰干しわかめというものがあります。それを応用して、和歌山では魚を入れて、魚の水分を灰に移すことで脱水させる「灰干し」の技術が確立されました。

この灰の代わりに備長炭を粉末化させて同じように脱水させているのが「備長炭干し」です。

これで何が普通の乾燥に比べて良いのかというと、日光や高温で乾燥させる場合には、魚がどうしても劣化します。

灰干しや備長炭干しの場合には、その劣化が少ないことから味が格別に良くなります。

特殊な技術を用いているため、どうしても値段の方は高くなりがちですが、味は格別なのでぜひお試しください。

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