ソルティドッグって有名ですよね。
グラスの縁に塩がついてるやつ。
塩を付けないで作るソルティドッグにも名前はありまして、‘‘テールレスドッグ(尻尾が無い犬)’’とか‘‘グレイハウンド(尻尾を足で挟んで隠す犬)’’と呼ばれています。
塩が無いことを、特徴的なものが無いというニュアンスで表現しているのですね。

このカクテル、日本では、というか日本でだけ‘‘ブルドッグ’’と呼ばれているのです。
ブルドッグも尻尾が短いので、まあ言いたいことはわかるけれどもなぜか。

歴史をひもとくと1966年鎌倉に行き着きます。
鎌倉の老舗‘‘マイクスバー’’の榊原マスターが名付け親。
塩無しのソルティドッグを「グレイハウンドドッグです。」と提供していたのですが、聞き慣れない名前だからかお客様が全然覚えてくれなかったんだとか。
そこで耳に馴染みあるブルドッグにしてみたら人気に火がつき、現在では日本中にその名が広まったということなのです。

名前一つで印象が変わったり、人気に差が出たり。
下手に付けられませんね、カクテルにも人間にも。

あ、ちなみに‘‘ブルドッグ’’って名前の別のカクテルがあるので、バーテンダーは間違いを起こさないように、塩無しのソルティドッグは‘‘テールレスドッグ’’としている方が多いようです。


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・・30ml
・グレープフルーツウォッカ・・1tsp
・グレープフルーツリキュール・1tsp
・グレープフルーツジュース・・100ml


●シェーク

※グレープフルーツウォッカやリキュールは自家製です