ブルームーンは妖しい香り。そして妖しい色。神秘的な名前。サジェスティヴに三拍子揃ってるね。

バイオレット(すみれ)リキュールは媚薬効果を秘めた酒として、17世紀以降フランスでパルフェタムール(完全なる愛)なんて名前が付けられて大人気でした。
1890年代にアメリカでリリースされたのが“クレーム・イヴェット”。
フランス産の人気にあやかり作られたバイオレットリキュールです。
当時人気の歌姫“イヴェット・ギルベール”の名前が付けられたリキュール。このリキュールの販促カクテルとして誕生したのが『ブルームーン』だったのです。
ネーミングのインスピレーションは1883年インドネシアのクラカタウ火山噴火にあるかもしれません。火山灰の影響なのか、噴火後しばらくは月が青く光っていたそうなので。
そのインパクトは、恰好のモチーフとされるに充分なものであったことは想像に難くありませんね。
妖艶な美女の名を冠した、媚薬効果を秘めたバイオレットリキュールで作り上げる、青い月と名付けられたカクテル。
誕生から100年を越える時間を経た現代でも、その妖しく艶めく魅力は色褪せることはありません。
《レシピ》
・ドライジン・・・・・・・・・30ml
・バイオレット(メラーナー)・・ 15ml
・レモンジュース・・・・・・・15ml
●シェーク