昨年10月にスタートしたタモリ(69)のトークバラエティー「ヨルタモリ」(フジテレビ、日曜後11・15)が9月いっぱいで終了することが21日、分かった。開始当初から1年契約だった。タモリの巧みな話術とシュールな世界観を楽しめる番組として高く評価されていただけに、視聴者からは終了を惜しむ声やスペシャル化を望む声が上がりそうだ。
番組は架空のバーを舞台に、タモリが常連客に成り切ってトークに臨み、ゲストの意外な一面を引き出していく内容。宮沢りえ(42)がママ役でレギュラー出演し、タモリとの“大型コンビ”が話題を呼んだ。
歌手の井上陽水(66)や歌舞伎俳優の松本幸四郎(73)らゲストの顔触れも豪華で、「近所の常連客」を演じるエッセイストの能町みね子さん(36)らを交えた大人のトークも好評だった。合間には往年のタモリの芸風がよみがえったようなコントも盛り込まれ人気だった。
深夜帯の放送ながら2桁の視聴率を記録するなど、話題性もあったため、当初の契約通り1年で終了することに局内からは「何とか続けられないか」との声もあった。しかし、出演者側と話し合った結果、実験的な番組内容からすると鮮度があるうちに惜しまれながらピリオドを打つことが望ましいと判断した。