去年の年末からふとした時に考えてしまうこと
後悔といってもいいこと
もうどうすることも出来ないのに、あの時あんな事言わなればよかったと、ずっと誰にも言えずに後悔してる


去年のクリスマス前におじいちゃんが亡くなった。

去年だったか一昨年だったかハッキリとは覚えていないけれど認知症と診断されてから、認知症はそこまで酷いものではなかったけれどそれに伴う他の病気?(病気っていうより症状なのかな?)が原因で入院を繰り返してた。

亡くなる少し前に通ってたデイケアで体調を悪くして、救急車で運ばれてまた入院することになった。付き添ったお父さんからはその時本当に危ない状態で死んでもおかしくない状態だったと聞かされた。そんな状態だったのでHCUというICUと一般病棟の間の所?に暫く入ってた。
この時初めてHCUという言葉を知ったし、一般病棟とは違うから頻繁にお見舞いに行くことも止められてた。

1度入院してすぐにお見舞いに行った時、おじいちゃんはベッドの上で鼻や腕などには管が繋がれていて夜中に無意識に取ってしまわないように手にはグローブのような大きな手袋みたいなものまで付けていて、見ていると涙が勝手に出てしまいそうになって、その姿を長く見ていられなかった

お医者さんから万が一のことがあった場合に、延命治療をするかどうかの話をされた。テレビなんかでよく問題に上がっていたり、テレビドラマとかでもそう言うシーンって見てきたけど、現実に自分がその問題に直面することになるなんて思ってもみなかった。家族と話し合い延命治療はしないことにした。

うちの家族はすぐに結論を出したが、それでもやはり悩んだ。直面してみて改めてこの問題の難しさを知った。

それからしばらくして容態も随分よくなり、一般病棟に移ったが、ナースステーション直通の部屋だった。
HCUにいた頃より顔色は良くなってたし、グローブもつけてはいなかった。
一般病棟に移ってからは仕事帰りに度々顔を見に行った。行くといつも御飯時で、食事を促しながら、軽く話をして帰るくらいしか出来なかったけど、行くと喜んでくれるのが嬉しかった。


亡くなる前日もいつものように仕事終わりに顔を見に行った。その日はあまり食事が進んでなくて、「頑張って食べよう」と食事をいつも以上に促してたような気がする。
でも食は進まなくて、途中具合が悪くなったので、ナースさん呼んで、自分は帰った。

前日のことがあったので、次の日の朝病院から連絡がありお父さんが病院に行った。その時はまだ大丈夫だった。一度お父さんは家に戻ってきたけど、夕方、再び病院から連絡があり、おじいちゃんが亡くなったと。
すぐに家族全員で病院に行った。すでに息を引き取ったおじいちゃんを前にお医者さんが死亡確認をし、死亡診断書や色々な準備のためしばらくその場で過ごしたのち、葬儀屋さんが来て、おじいちゃんを家に運んでもらった。
家に帰ってからは、年末前ということもあり、お葬式のことなど、諸々の準備がバタバタと進んでいった。

お葬式ではなんとか泣くのを堪えたが、その前に何度も何度もおじいちゃんの姿を見ては泣いた。

おじいちゃんの死因は嘔吐した物が気管のほうに入ってしまったことによる誤嚥が原因の窒息だったと思う。あまり当時のことを思い出せなくなって来ているから、これが合ってるかももう分からない。

そして、亡くなってからずっと頭から離れないのは、あの時、前の日に無理にご飯食べさそうとしなければよかったという後悔…
亡くなったのは次の日だし関係ないと思いたいけど、全ての始まりが前の日の晩御飯の時だったんじゃないかと考えると後悔しかない、両親にもこの後悔について今も言えてないし、誰かに話すこともできない。
ただ自分の中だけで、後悔として残っていて、おじいちゃんのことを思うと今でも涙が出そうになる。

おじいちゃんのことがあってから、友達の薦めで介護施設で働くようになったけど、おじいちゃんと似たような状態にいる人を見たり、弱っている姿を見るのが堪えられなくて泣いてしまいそうになったこともある。

ずっと気持ちを留めておけないことは分かってるし、完全に忘れられるものでもないけど、時間が経って少しずつ薄れていく記憶と気持ちに後ろめたさというか、複雑な思いでいる。

でも、これを文字に残し始めてから途中でしんどくなってずっと続きが綴れなくて下書きに残したままになって、時々思い出しては少し綴ってまた止まってたけど、ようやく最後まで残そうって気持ちになれた。

何年もかかってしまったけど、今の自分に残せることを残しておく。

気持ちを変わらずに留めておけたらいいのにと思いながらも、それは辛すぎるししんどすぎるなとも思う。
だから、記憶って消えていくのかな

長々と心に溜めてたものを吐き出して、少し気持ちの整理も出来たかな。

下書きの保存した日が2017年4月23日。
4年前の後悔を残してもと思いながらも、大事な記憶として2021年現在の日付で綴っておく