2月にバウホールで上演された、月組・礼華はるさん主演の『雨にじむ渤海(パレ)』が、タカラヅカ・スカイ・ステージで初放送されたので視聴しました。



以前、宝塚大劇場で星組公演を観劇していたとき、客席で「月組バウホールが〜」「パルくんが〜」と話している方の声が聞こえてきました。「パルくん」は礼華はるさんの愛称です。


それだけ話題になっていた作品だったんだな、と、そのときから少し気になっていた作品です。


宝塚友の会に入会していても、バウホール公演は「1年に1回当選したらいいな」というくらいの感覚。なかなかチケットを取るのが難しい公演です。


でも、バウホール公演には楽しみがあります。


2月に上演された作品が、8月にはスカイ・ステージで放送されるのです。


大劇場作品の場合、版権などの事情で放送されない作品を除けば、初回放送はだいたい1年後。そう考えると、バウホール公演は半年ほどでテレビで観られるのが嬉しいところです。


今話題になっている花組・侑輝大弥さん主演の『赤と黒』も、あと半年くらいすればスカイ・ステージで観られるのかな……と思うと、今から楽しみです。


さて、礼華はるさん主演の『雨にじむ渤海』。


公演チラシを見たとき、礼華はるさんが彩海せらさんを背負っているビジュアルに、


「これはBLなのか? それともブロマンスなのか?」


と思いました。


……そして実際に観てみると、私には完全にBLの世界観に見えました(笑)。


ちなみに、私はブロマンスとBLの明確な違いをきちんと理解しているわけではありません。


ただ、男同士の関係性をここまで濃密に描いた作品を宝塚で観ると、「ついに宝塚もここまで来たのか」と、ちょっと新鮮な驚きがありました。


そういえば、先日演目が発表された星組の別箱公演『大奥』も、男女の立場が逆転した世界を描く作品です。


宝塚歌劇の演目は、海外ミュージカルから漫画、映画、小説などの原作もの、そしてオリジナル作品まで、本当に幅が広い。


そこへ、ついにBLまで来たのか?


……と思ったわけです。


BLといえば、『大奥』の原作者でもあるよしながふみさんの『きのう何食べた?』は、実写ドラマ化・映画化もされた大人気作品。


「宝塚でBL?」と思われるかもしれませんが、私はむしろ、BLというジャンルは宝塚と相性がいいのではないかと思っています。


なぜなら、とにかく演者が美しいから。


現実の男性同士の恋愛を実写化すると、場合によっては生々しさが出てしまうことがあります。でも、宝塚の舞台なら、男役と男役が並んだときの美しさそのものが作品の魅力になる。


男同士の関係性を描きながらも、宝塚ならではの「美しい世界」として成立させられるのではないでしょうか。


『雨にじむ渤海』を観て、そんなことを考えました。


バウホール公演だけで終わってしまうのは、ちょっともったいない気もします。


宝塚だからこそ成立する作品なら、これからもっといろいろなジャンルの物語を観てみたいです。

 

 


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