ずっと気になっていた安野貴博さんの『サーキット・スイッチャー』をようやく読むことができたので感想を書いてみようと思います。(ネタバレ注意!)

 

 

舞台は自動運転(まったく操作の必要なし)が急速に普及した2029年の東京。自動運転アルゴリズムの開発者がカージャックされるところから始まるサスペンス?ミステリー?となっています。

 

 

カージャック事件を軸に話は進んでいくわけですが、視点が変わっていくことで事件の概要、展開、真相が次第に見えてくる構成は私を飽きさせず一気に読んでしまいました。特に終盤の疾走感は読んでいて非常に楽しかったです。

 

 

自動運転、大きく言えば新しい技術を社会に導入していくにはどういった課題があり、どういったことが起こりうるのか提起するような話と私はまずは受け止めました。それとともに、寧ろこちらの方に主眼が置かれているかもしれませんが”命の重さ”についても考えさせられる話になっていました。

 

 

話の中では”トロッコ問題”がテーマになっています。自動運転車が避けられない事故の場面に遭遇し、その場に歩行者が複数人いる場合、自動運転アルゴリズムは誰が救われることを選ぶのか(誰が犠牲となることを選ぶのか)。アルゴリズムの設計思想に左右されることになるわけですが、正直私としては何が正解か分からないです。

 

 

置かれる立場や文化などにより考え方が異なると思うので、仮に将来こういった世界になるといくつかあるアルゴリズムの中から人間が選択をすることになるのかなと思っています。

(AIの説明性の部分は将来的に進むと思われるので、現状データから自動的に特徴量を抽出していてブラックボックスのようなものになっていても、将来的には「~なことを要因に結果を出力している」が分かると思っています)

 

 

AIが進化していっても、「人間がどのような選択をし、どのような責任を持つか」はやはり考える必要があるなと感じました。

 

 

最後になりますが、理系っぽい単語や考え方が所々でてくるのが個人的には良かったです笑。そしてそれが今回のお話のみそだったりするのも推しポイントでしたね。安野さんの他の本も読んでみたくなりました。

 

 

 

自民党の圧勝で幕を閉じた衆議院議員選挙。
 
 
自民党は316議席を獲得し、単独で2/3の310議席を超える結果となりましたね。高市さんへの期待から自民党が過半数以上はかたいと思っていましたがここまでとはすごいですね。
 
 
一強の状態で期待と不安がありますが、国民から任された以上、良い社会にしていただければと思います。私も高市さんのようにエネルギッシュに働きたい!...そんな体力が私にはあるのかな...
 
 
そんな選挙で私が注目していたチームみらいは11議席を獲得し、目標としていた5議席以上を達成しました。以前にも注目している理由を述べたことがありますが、ここでもチームみらいに期待していることをお話できればと思います。私の解釈ですので事実と異なる部分がある可能性がありますがご容赦ください。
 
 
かねてから掲げているブロードリスニングについてです。これは、AIを活用することでこれまで届くことがなかった小さな声でも届くようになり、現在の社会にどういった課題があるかをリアルタイムに見える化することができ、それらを踏まえた政策作りを進めていくものと理解しています。
 
これにより、ニーズに合った施策がリアルタイムに議論されるようになるだけでなく、政治への参加ハードルも下げることができると思います。”みらい議会”というプラットフォームは今国会で議論されていることを分かりやすく紹介してくれるものですが、こちらをアップグレードして議題に対する声を集め国会での質疑や法案提出(現在は単独での提出には議席は足りていないですが)に繋げていくようです。現状ベテランの方や詳しい方からすると未熟に見える部分があるかもしれませんが、この仕組みが確立されればより良い社会へと変化させていくことができるのではないかと期待しています。
 
 
もう一つはチームみらいからの発信です。チームみらいのYoutubeチャンネルでは、政党になってからほぼ毎週活動報告がされています。これまでどんなことをやってきたのか、それを踏まえて今後どういったことをしていくのかについて知ることができます。選挙になると、各党が公約を掲げそれらを基に判断して投票することになると思いますが、
 
もう一つ重要な点として「これまで何をしてきたか」があると思っています。その実績があることで信頼をし、いま掲げている公約も実現に近づけてくれるであろうと考えることができるようになるのではと思います。他の党の方でも発信されている方がいますが、この流れがより広がっていくといいなと感じています。
 
 
少し話は変わりますが、税金という観点から政治に対して少し不信感を抱くこととして、我々が納めた税金が何に使われているかが良く分からない、分かりにくいところにあると感じています。無駄なことに使われていたら納得できないですし、意義のあることに使われていたら納得する、自然な考え方なのではないかなと思います。税金の使い道とその施策の効果、ここの部分を見える化するようなプラットフォームがあればいいのになと思ったりしています。(すでにあったら教えてください!)
 
 
関係ない話も書いてしまいましたが、一気に議席数が増えて組織管理も大変になり、方々から様々なご意見を寄せられることもあると思いますが、掲げているバリュー通り突き進んでほしいなと思います。これからも陰ながら見守っていきます。

米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』を読みました。

 

 

私にとっての米澤穂信さんは古典部シリーズや小市民シリーズなど、日常の中で謎を解く推理ものの印象が強いです。青春のほろ苦さを感じるようなところもあり、一方でどこか爽快感を感じるような、そんなイメージを持っていました。

 

 

この本もある意味では爽快と言えるかもしれませんが、こういった趣向の話も書かれるのだな~ということで感想を書いてみようと思いました。

(ネタバレ注意)

 

 

そもそも、この本を手にしたきっかけは本屋で米澤穂信さんの名前を見て、そして裏表紙を見てのことでした。そこには「甘美なまでの語り口」「暗い微笑」「残酷なまでの真実」「脳髄を冷たく痺れさせる」と書いてあって、なんだこれは!と。

 

 

この本は、「バベルの会」という読書サークルにまつわる5つの独立したお話で構成されています。その中でも印象に残っているのは、「玉野五十鈴の誉れ」というお話で、ある令嬢と彼女に使える使用人の物語になっています。

 

 

その使用人は様々なことを卒なくこなすんですが、料理だけは苦手でした。ある時に令嬢からお米の炊き方を教えてもらうのです。それがああなって、、こうなって、、最後に繋がっていくわけですが、ここでは書かないでおくことにします。とにかく最後までまずは読んでみてほしいです。この本の真骨頂である「ぞくっ」を感じることができると思います。

 

 

米澤さんの書かれる筋の通った綺麗なロジックを感じることができるとともに、人間の恐ろしさをロジックの綺麗さ故により一層感じることができるような作品だと思いました。怖いを超えて笑ってしまったのは初めてかもしれません。予想外な良い出逢いでした。

 

 

是非同じ体験をしてみてほしいです!