いつもの事ではあるのですが…。

クウェートに限らず、中東に来る直前まで予定がなかなか、と言いますか、ほとんど決まらないことが殆どです。
今回もご多聞に漏れず、夜の歓迎会と1,2件のミーティングしか決まってなくて、「出張費に見合う分の成果が挙げられるかなぁ~」と、いつものように思っていました。

が、成田空港にてViberが鳴り、
「ドライバー4日間、手配したから遠慮なく使ってくださいね」
と4月に日本に来日した放射線科の女医さんから。
彼女は私のひと回り年上なのですが、「息子のようだ」って可愛がって下さるんですよねぇ~。
そんなに、若造に見えるのかしら…。

そして、ドバイのトランジットの際にメールをチェックすると、思いっきりダブルブッキングも多々発生…。
何とか調整して、予定は最終日までびっちり。
昨日よりクウェートに来ています。

今日は夜の懇談会も含めて面談が6件。
本当はこんな詰め方してはいけない、疲れてくると1件1件が希薄になってしまう、とは重々承知なのですが、仕方がありません。
人と会うたびに、また新しく人が紹介され、どんどん面会者が増えていってしまうのです…。

そんな中でも、この2日間でびっくりしたことは、クウェート人自身から、
「イラクに目を向けよ」
「イラクはこの後成長していくよ」
という声をよく聞くのです。

もちろん感情の中には、イラクに相容れられない事も有るのでしょうが、現在はイラクよりずっと裕福な生活を送れているのも事実です。
一方で、イラクには、
「石油もある、農業もある、工業もある、人口がある」
でも、
「クウェートには石油しかない。」
そこには、クウェート自体がイラクへの窓口を担う、そんな意図が見え隠れしました。

自国民人口もGCC諸国で2番目に多く、資源と資産を持っている国であり、特殊事情はありながらも、クウェートも戦略的には非常に重要な地であることは間違えありません。