こんばんは。これまたご無沙汰のきよしです。
風邪はようやく治りました。遅っ
やっぱり健康一番です。
今、ドラマの『カエルの王女さま』にハマってます。
『Don't Stop the Music』を聴きながらの更新です。
すごくおもしろいなぁって。
あ、決して大島優子が出てるからではありませんよw
僕は石田ゆり子さんのほうが大好きです。
おでこを出した髪型がかわいすぎます。
柔らかい感じでちょっと天然で
清楚で清潔感があって、変にセレブっぽくもなく
手が届きそうな感じで届かない←何を言ってるんだ
綺麗に歳を重ねているって感じです。
ミュージカルもいいっすね♪
昔、劇団四季の『李香蘭』を見たんですが
全然ハマらなくて、それ以来食わず嫌いだったんですが
見に行きたくなりましたよ。
さて、前置きはこれくらいにして遅すぎる前回の続きをどうぞw
出会い(4)
登場人物
き→きよし
店→店員さん
場所→静岡市清水区
どうやらお店は営業中のようだ。
店 『空いてますかね?』
き 『とりあえず入ってみようか』
僕は重厚感漂う大きな扉を開けてみた。
すると店内はたくさんのお客さんで賑わっていた。
やわらかなクラッシックがかかっている。
き 『うわっ、混んでるね』
店 『ほんとですね!席空いてるかな?』
間もなくして店の従業員さんが案内しにやってきた。
従 『いらっしゃいませ。ご予約の方は?』
き 『予約はしてないんですけど』
従 『ただ今テーブルの方は満席でございまして…』
き 『あーそうですか…』
申し訳なさそうに彼女は下をうつむいている。
従 『カウンター席でよろしければすぐにご案内できますが?』
き 『ほんとですか?』
従 『ただし禁煙になっております』
き 『カウンターでも大丈夫?禁煙みたいだけど?』
店 『はい、きよしさんが良ければ私は大丈夫です』
き 『じゃあカウンター席でお願いします』
従 『かしこまりました。こちらの方へどうぞ』
き 『ラッキーだったね!』
店 『空いててよかったです。
もう、ちゃんと予約とか確かめればよかった』
眉間にしわを寄せた顔がなんともかわいい。
き 『まぁでも座れたから全然オッケーだよ』
店 『でも禁煙なんですよね。よかったですか?』
き 『俺、タバコ吸わないから全然問題なし
むしろ○○さんのほうは大丈夫?』
店 『私も吸わないんで全然大丈夫です』
僕はホッとした。
普段自分が吸わないので
タバコを吸う人の気遣いをできない時が
過去に多々あるからだ。
今日は時間の許す限り
ゆっくりと食事ができそうだ。
店 『ホントはね、ちょっと心配だったんです』
き 『ん、何が?』
店 『タバコ吸う人だったらどうしようって…』
き 『嫌いなの?』
店 『私、タバコの煙がすごい苦手で。
ここのお店も煙でモクモクしてたらどうしようって』
き 『そうなんだ、まぁ吸わない人で煙好きな人はいないよね。
僕も吸わない人で助かるよ』
店 『健康にも良くないですもんね』
き 『そうそう!女性は特にね』
すっかり注文する前に話し込んでしまった。
メニューを手に取ってみる。
おいしそうなフレンチがたくさんだ。
き 『とりあえずなんか注文しようか』
店 『きよしさんはなにか嫌いなものとかありますか?』
き 『ううん、なんでも食べられるよ』
店 『じゃあ私がオードブルから適当に注文してもいいですか?』
き 『うん、まかせるよ!なんでもおいしそうだしね』
彼女は一生懸命メニューとにらめっこをしている。
見た目はおとなしそうで
一見なんでもいいですと言いそうな感じがしたけど
意外にも積極的に注文をしてくれている。
僕が優柔不断なタイプなんで
こういう部分が積極的だとすごく助かるし
変に気を遣わなくてすむ。
若干わがままでいてくれるほうが楽なんだろう。
まぁなんにでも度はあると思うけど。
そんなことを考えているうちに彼女はすでに注文をし終えていた。
店 『いろいろ頼んじゃいましたよ♪
お酒も飲みたかったですか?』
き 『ううん、普段全然飲まないから大丈夫。
そっちはバイクじゃなかったら飲みたかったんじゃない?』
店 『そうですねー。一杯ぐらいワイン飲みたかったかなー』
き 『一杯でいいんだ(笑)』
店 『私も全然強くないんでそのくらいで十分なんです』
き 『へーそうなんだ。じゃあ俺とおんなじだ』
僕自身お酒が得意な方ではないんで
ここの共通点はうれしい。
他にも共通点はないかといろいろさぐってみることにした。
分かったことは同じA型で左利き。
おんなじ保育園だということもわかった。
もちろん保育園の話題でもちきりだったのは言うまでもない。
そうこうしてるうちに料理が運ばれてきた。
従 『海老の生春巻き ~南プロヴァンス風~ です』
思わず笑ってしまった。
店 『えっ、どうしたんですか?』
き 『ごめん、まさか清水でこんなオシャレな食べ物が出てくるのがおかしくてさ』
店 『ふふっ、ホントですね』
き 『これじゃ清水に失礼だよね』
店 『ホントですよー、清水も日々進化してるんですから』
き 『あっ、言うの忘れてたけど
俺、トムヤムクン食べられないよ』
店 『トムヤムクンは無かったです。
一応ここは創作フレンチですから』
き 『わかんないよ!無理やり南プロヴァンス風に仕上げてくるかもしれないじゃん』
店 『アハハッ』
よし、とりあえず本日の一番の笑いをGETした。
彼女にとってつまらない時間だったと思われるわけにはいかない。
この後も頑張んないと。
店 『この生春巻き、めっちゃおいしいですよー』
それにしても
女ってのは生春巻きが大好きな生き物だ
それからたくさんのおいしそうな料理が運ばれてくる。
おすすめと書かれていた料理はほぼ頼んだと言っていた(笑)
そしてよく食べる。
でも料理を取り分けてくれたりと気配りもしてくれる。
気持ちがいい。
とにかく気持ちがいい。
僕のつまらない会話にもよく笑ってくれている。
多分楽しんでくれてる…気がする…だと思いたい(笑)
でも女の子ってわかんないからなぁ。
そんな思いも少なからずあった。
地元話も盛り上がり、気がつけばラストオーダーの時間。
会話の方も佳境に差し掛かってきた。
今日という日が終われば、僕は明日には東京に帰り
彼女は地元の静岡で仕事が待っている。
せっかくの出会いをこれだけで終わらせたくないという思いが強くなっていた。
なにか次につながるきっかけはないか
そんな中、話題はお花見のことになった。
き 『東京の花見はすごいよ』
店 『お花見スポットたくさんありますよね』
き 『人の数も尋常じゃないから(笑)』
店 『ニュースとか見てると場所取りとか必死で大変そう』
き 『有名な井之頭公園で花見したことあるけど
騒がしいだけだったなぁ。』
店 『ゆっくりサクラも見たいですよね』
き 『そうなんだよ』
店 『静岡にもお花見スポットたくさんあるんですよ』
き 『へーそうなんだ、
こっちに住んでるときは花見なんかしなかったからね』
店 『私も駿府城公園ぐらいしか行ったことないですけど(笑)』
こんな話をしている最中に
記憶の奥底からなにやら懐かしい思い出が見え隠れしていた。
き 『あのさぁ、○○保育園だったよね?
遠足でどっかの公園に行かなかった?
そこで初めてサクラ見て綺麗だなって思ったんだけど…』
店 『あっ』
彼女の顔がビックリした表情に変わった。
店 『もしかして同じなのかな?行った場所…』
き 『あ、やっぱ行ったんだ?名前は思い出せないんだけど』
店 『そこって船越堤(ふなこしづつみ)じゃないですか?』
き 『あっ!絶対そこだ!』
それはとても懐かしい響きだった。
船越堤。
それは保育園の遠足で訪れた公園であり
小学校の時にサバイバルゲームをよくした場所でもある。
懐かしいと同時に行きたくなっていた自分がいた。
き 『船越堤のサクラ凄く綺麗じゃなかった?』
店 『凄かったです!私もすっかり忘れてました』
き 『今も変わらずサクラあるのかな?』
店 『確かめに行きましょうか?』
また僕の中で時が止まった
次につながる一筋の光を僕は見つけた
き 『船越堤には全然行ってないの?』
店 『もう全然行ってないです』
き 『久しぶりに見たくない?船越堤のサクラ』
店 『見たいです』
今は3月の初旬。サクラはまだ咲いていない。
タイミングとしてはバッチリなんじゃないか?
ほんの少しの勇気を出して
僕は彼女を誘うんだ
き 『見に行こうよ』
店 『今からですか?』
き 『い、いやっ、今からじゃなくてサクラが咲くころに…』
店 『あ、ですよね。ビックリした…』
一瞬ごまかされたかなって思ったときだった。
店 『久々に私も見に行きたいです』
そう言った彼女の笑顔がとても眩しかった。
心の中でガッツポーズを何回もしている自分がいた。
ちなみにガッツポーズとはガッツ石松から来ている言葉だ。
↑これいらない?
気づけば閉店時間。
食事もおいしかったがほとんど味は覚えていない。
それぐらい会話が楽しかった。
彼女がトイレに立った隙に会計を済ませて
ほぼ閉店と同時に外に出た。
彼女はあわてた感じでなにやら言っていたが
そこは聞こえないフリしてみた。
帰り道
彼女を送りながらの夜道
都会とは想像もつかないほど辺りは真っ暗で静かだった。
そんな中でも話は尽きない。
30分以上の道のりもあっという間だった。
僕は彼女が一人暮らしをしているというアパートの前で少し話し
別れ際に自分の連絡先だけを渡した。
船越堤のサクラの開花日が分かったら教えてもらえるように。
あえて彼女の連絡先は聞かなかった。
そういうつもりはないのかもしれないし
お互い忙しくて休みも合わないかもしれない。
店 『また連絡しますね』
こう最後に言った彼女の表情はどこか寂しげで
不安な気持ちのまま僕は東京に戻った。
それから3日後…
連絡を待つというのは
僕の中では不安でしかない。
自分発信ができないからだ。
人によって感じ方はいろいろあると思うが
この3日間という間。
僕の中で脈なしと感じる時間なのかもしれない。
しかも家に帰ってから
ソッコーで静岡のサクラの開花予想を調べていて
だいたいの予想は出ていた。
それでなおさら不安な気持ちになっていたのかもしれない。
まぁきっとそういうことなんだろう。
そんな気持ちに切り替えた4日後…
一通の送信相手が不明なメール
心臓に血流が一気に流れこんだ
『きよしさん、遅くなりました。ご無沙汰してます
ケータイショップでお会いして誘っていただいた…』
それは丁寧なメールだった。
あまり派手な絵文字は使われてなく
シンプルで読みやすく
それでいて長文の中にいろんな話題が詰まっている
そんなメールだった。
バッチリとサクラの開花日も書かれていた。
僕はすぐに返したい気持ちを抑えながら
その日の夜に返信メールを送った。
そして意外にもすぐに返信が来た。
メールの内容はホントに僕に届いたのか不安でしょうがなかったと…
そりゃそうだ。
もっと相手のこと考えてすぐ返信してあげればよかったと反省。
改めてお詫びのメールとともに自分の休みを伝えた。
奇跡的にもお互いの休みが重なる日があった。
それから約1ヵ月後…
僕は始発の新幹線で再び静岡に向かった。
予定時間より1時間も早く着いてしまった。
迷いながらも船越堤に向かうと…
サクラは咲いていた。
天気も晴れやかで絶好のサクラ日和。
そこの公園にあるものすべて
昔から変わりなく
タイヤのブランコや
行列のできる滑車の遊具まである。
懐かしい景色を見ながら周りを見ていたら
いつの間にかたくさんの猫に囲まれていた。
きっと野良猫だろう。
捨て猫なのかすごく人懐っこい。
ここ船越公園は意外と広く
まだ早いだろうと思いつつも
待ち合わせの大きな滑り台の場所を確認するため
行ってみることにした。
すると
そこにはすでに彼女が待っていた。
薄いピンクのワンピースが風になびき
手には多分お弁当が入ってるであろう
大きなバスケットを抱えていた。
たくさんの猫たちとお弁当を食べながら
気がつけば
周りの風景は
夜桜に変わっていた…
~完~