・裕一郎と とある女性 ①

 

   昨日の情景を 細やかに思い起こせば・・

  

「誠 君、その女性って どのような感じの女性なのかしら。あなたの携帯にあるん

   でしょ?」

 

  聞くところによれば、同じサークル仲間の寄りで、帰りにお茶した時、 と、彼を

 交えた四名でピースサインで笑顔を見せる・・その内の一人の女性、

 

 「この人 なんだけど・・ 」

  20歳を過ぎた年齢で、 しかも、このような可愛さであれば、、 きっと彼は・・

 

  「・・もう、 キス キスマークくらいは したんでしょ?」

「ちょっと ガーン!!、そんな こと 言わないでくださいよっ。してませんって!」

 

  顔 に赤みを 見た美月は、 ニッと 笑みを浮かべ・・

 「・・まぁ、 いいわ。 仮に働いていただくとしても、、仕事として 二人で

  しっかりと 働いていただかないとね」

 

  昨日の帰り際に 呼び止め、彼の話から、凡そのことを見 聞きし(制服ショップ)に   行くと 買い求めた制服。

 ・・若い客層を と思っても 、さほど奇抜なものでもなく・・・

 

 

 美月は、赤い自家用車を地下の駐車場に止めると、急ぎ足で階段を上がり、

ジムの裏口の鍵を開けると、電気、空調を稼働させ、広い場内を駆け抜けると、

入口のブラインドを引き上げる。

 

  と、  直ぐに一組のご夫婦のような御方が入って見えた。

 「お は よ う ございます。 お待たせいたしました・・」

「 いいえ、はやくから すみませんね。今 来たばかりですのよ・・」

 

  手渡されたカードをスキャナーに通すと、美月の思いとおり、このマンションに

 お住まいの高野さん御夫婦だった。奥様は若くて、とてもお綺麗な方、、でも、

 その奥様にしては・・少しの 年齢差を感じるご主人   ・  ・ 。

 

  「 どうぞ ごゆっくりと・・」

 美月は 少しの間をみて、急いで奥に行くと Tシャツとジャージのズボンに着かえる。

 ・・今週は野中さんは遅番。10時の交代時間に入っていただき・・

 

 由香さんも午後には顔を見せてくださるとか言ってたけれど・・

今日の予定に思いを巡らしながらも、次々とお見えになられるお客様への対応・・

 

 「 い ら しゃ い ま せ 、、どうぞ  ごゆっくり と・・ 」   

  ・・ぁ、この お綺麗な方。先月入会された、、スキャナーから読み取る文字

  には水野亜希子 と 読み取れ・・  ルームランナー 走る人 の方に向われる。

 

  ・ ・時計は もう少しで 時計10時に なろうとする頃、

「 お疲れ さま です・・替わります」 と 野中さんが 出勤して見え・・

 ・ ・ と 、ポケットの携帯が 着信の音を知らせる。

 

  < 祐一郎さんが見えて、コーヒーコーヒー 召し上がって見えるけど・・>