私が人様に運動指導したというのは、大学生時代にさかのぼります。
アルバイトやゼミの活動で、運動指導というものを始めてからなのでやがて40年になりますね(笑)。
こんなに長くやってれば、さぞかし上手になっているだろう、と思いきや、そんなわけにはいかないことも多いのです。私の指導対象は幼児から高齢者まで、障害をお持ちの方、そうでない方まで幅広くあります。基本的な運動からバドミントンという特定のスポーツ、という風です。
長年続けてきて、中々うまくすんなりいかなかったのが、いわゆる「人間力」や「躾(しつけ)」と言われる部分です。高圧的にならないで、自らの行動を促せればよいのですが、それが中々至難の業です。
武道や部活動は、実にうまくやられていると感心します。
今さらですが、ここに至って、「スポーツ技術だけが向上するのでは、より良い指導とは言えない。しかしながら、スポーツをやっていたからこそ学べる、ということもしっかり押さえたい」と考えました。
試しに、チェックリストを作ってみる事にしたのです。
名付けて「Good habits(良い習慣)」です。なんだか、ストレートでアメリカ的なように感じます。Startusの良い習慣なのです。
これを作るに当たって、指導者に事前にヒアリングして候補を上げました。すると、日常生活行動とコミュニケーションに大きく分かれました。これは、6月に出席し、資料を作るためにアンケート調査をした「ジュニアスポーツフォーラム」の結果でも明らかになっていました。「スポーツの指導力」に匹敵するくらい、「コミュニケーション力」はいかなる場面でも重要だと出てくるんですね。それと、「倫理的要素」。これは当たり前ですが、「スポーツマンシップ」に相当すると考え、今回、これも少しですが学びなおして加えました。
「我ながら、これは良い方法!」とほくそ笑んだものです。しかしながら、なぜ長い間、これができなかったかと振り返れば、教えられている側に求めるためには、教えている自分自身がこれ以上のものができていないとならない、と感覚的に覚え、回避し続けていたのかなと自省しました。
つまり、相手に求めるなら、己からやらなければ恰好がつかないわけです。
という風に考えると、同時に二つの「良い習慣」を必然的に作るようになるわけです。
メンバー向けとスタッフ向けの2通りです。まだ試作段階ですが、これでも結構、何回も手直しをしたんですよ。
皆さんもよろしければ、試しにやってみてご意見をいただければ幸いです。