狂喜の記憶

狂喜の記憶

twitterじゃ綴りきれない想いをこの場所に。

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もう、ブログなんぞ更新することも無いのでは、、、

と思っていたが、やはり、結婚式のことは記憶のある内に記さねばならないという謎の使命感に駆られる。

そもそも、記憶ないんだが。

 

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1週間前になり突然テンションが上がりだした。

もう3,4年会ってないような友人とも会える機会が週末に迫っていたからだ。

 

それは競馬でも飲み会でも無く、結婚式だった。

 

それも、ふねみの結婚式だ。

 

あいつはどんだけ人生の節目を俺たちに祝わせる気だ。

しかも乾杯の挨拶をしろというお達し。

まぁ、いい年の社会人なのであらかた何をしゃべるかだけは考えねばならんと思い、

この1週間は色々彼との思い出を思い出していた・・・。

 

ひょうろくうめこ夫婦と彼の働く本屋に突撃しに行ったこともあった。

ラブラボとかいう超マイナーイベントに一緒に行ったこともあった。

でもやはり

やっぱり、あの話で決まりだ。

あいつが始めて飲んだビールの話をしてやろうと決めていた。

(あの日付・時間はこのブログに記録されていて助かった・・・)

 

もはや式の後半から2次会までたいした記憶は残ってない。

飲み過ぎた。

けど、家に帰って落ち着いていると、全力で楽しんだあと特有の満足感、

「なんかあんまりおぼえてないけど、とにかくたのしかった」

が体の中に残っていた。

 

我々の仲間内で末っ子である彼がくれた最高の贈り物をしばらくは噛みしめていられそうだ。

 

ご祝儀袋にお金入れ忘れたり、式前に飲み過ぎてやたらトイレ行ったり、披露宴直前に2-3(ふねみ)馬券が当たったり

そういう訳の分からんことも含め楽しかった。

数年前に比べたら、みんな大分落ち着いた感じはしたが、

ひとたび飲み出せば昔のように戻れる、いい仲間達だ。

 

みんなの撮った写真が全てを物語り、その一枚一枚で永遠にビールが飲める思い出になった。

 

結婚式には数え切れないくらい行ってるが、ぼっくんもつぶやいていた通り

時代の「一区切り」を強く感じた。

未成年から見てきた弟のようなヤツが結婚するまでまだ付き合いがあって、

その式で楽しい思いをたくさんさせてくれた事への感謝や感動が、まぁ

エモい

んだろう。

 

最後の方で歌うから酒セーブしてたのなんて全く気づかず、

すきあらばオラ飲め飲め!ばっかしに行ってすまんかったな ^q^

 

ふねみ、らにょんちゃん、

どうか末永くお幸せに。

 

 

 

 

平成30年 3月 24日 (土)

 

この日の神戸の晴天は、まさに今日の二人の為にあるかのように爽やかだった。
奥に見える神戸の山々と海と街の風景と重なり、最高の環境が整っていた。

式場の席に座り、心地よい温かさの中でふたりを待つ。
壇上に神父があがり、待ちわびたその式が始まった。
大好きな友人、こばちゃんの結婚式。
幾度となく酒を飲み、オタクの話をし、時にはサイサイの握手会も一緒に行った仲だ。
今日最高に幸せな一日をおくるであろう彼との記憶がいくつも蘇り時間が過ぎる。
 

定刻となり壇上に上がる神父。

 

神父が周りを見渡し、笑顔を作る。

 

ざわつきが収まる。

 

彼が開口一番、静寂の中に放り込んだ一言は

まさに今日の日の為の言葉だった。










「Good morning.」 (ぐんも)


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事の前日、出席者のグループラインにて。

まっつー「ところで明日何時から?」
がすぱ「11時には式場なはず」
たんぱん「わりとギリギリなんだよね…電車が30分遅れたらアウト」
がすぱ「10時には三宮にいるのが理想かな」
まっつー「10時に三宮で落ち合おう」
たんぱん「始発か」
ゆたか「僕もそれに乗っかる」
がすぱ「みんな三宮で!」
やっくん「了解です!楽しみにしてます(*^^*)」

***当日***

せんにん「招待状忘れた…」
まー「僕もない」
だいあ「わたしも」
せんにん「仲間が」
まっつー「いらないやろ」
がすぱ「僕はある。」
まっつー「まぁ、ワシもあるけど」
たんぱん「ある」
まー「入れなかったらウインズ行くわ」


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春休みで激混みな新幹線のぞみ号は名古屋から新神戸までずっとたちっぱだった。
早くとにかく座りたかった俺は、新神戸に到着するなり速足でホームを歩いていた。
と、そこへちょうど同じ新幹線にのっていたたんぱんと合流。
同じ新幹線だったのか・・・。
たんぱん情報でせんにん・なぎちゃんも同じ新幹線らしい事を知る。
とりあえずどっかで集合するか、とスマホをいじろうとしたら
向こう側の階段から降りてくるお二人を発見。
4人になり、一駅地下鉄を乗り三宮へ。

地下から地上に上がる階段をヒーコラヒーコラ言いながら登りきると、
ちょうど目の前の横断歩道を渡ってきたまー・だいあ・ぼっくん・ゆたか・がすぱ・やっくんと合流。

まー「そんなことある??」
ただ集合する駅を決めただけで、なんの打ち合わせもしていないのに10人揃ったのには笑った。

こうして僕は誰一人と連絡することなく、1秒の無駄も無く、他の9人と合流した。


式場へ向かうバス。
競馬やらアニメやらアホな話をしつつ神戸の街に見とれつつ、約20分ほど。
空港の端にある式場に向かうのに、空港玄関口でバスが止まる。。。
誰かおろされるんじゃないの?とか言ってたら誰かおひとり乗ってきた。
あぁ、空港使う人もいるからね。ここで拾うのね。
本当に自分たちが楽しむことしか考えてない集団には考え付かない発想だったわね。ごめんね。

式場に着くなり自動ドアの入り口間違えるボケをかますも、荷物を預け場内待機。
みんなまだテンションが上がり切ってない面構えだ。

受付を済ませみんなでソファーでくつろいでいると、ご親族の方が写真をとりにいらっしゃった。
みんなで写真を撮り終わって一息。
「「あれ?だいあいなくね?」」
写真撮り終わったあと、トイレから颯爽と戻ってきただいあ。
彼はもってますよね、ほんと。
1人はぶられた事をゲラゲラ笑ってると、それに気づいたご親族、改めて全員集合の写真をとってくれました。
ありがとうございます。

時間になり、ガラス張りの開放感のある式場へ。青空広がるすてきな天候に恵まれ爽やかな光が注ぎ込む。
外人神父が新郎新婦入場前に一言挨拶。
開口一番、「Good morining.」

ぐんもやんけwwwwwwwwwww

外国人の発音のいい「ぐんも」に笑いをこらえきれなかった。すまん。

生演奏と共にこばちゃん登場。かっこいい。
つづいて新婦も入場。はじめてご尊顔を拝見致しましたが、さすがイケメンこばちゃんの嫁さんだけあって
綺麗で美人でかわいい。
パーフェクトな二人の式は順調に厳かに進み噴水の演出もありとても素晴らしかったです。

外に出ておきまりのフラワーシャワーの祝福、ブーケトス、写真撮影。

さて、お二人にとっては本番はこれでしょうが、我々にとっての実質本番は2次会なのですよ。
三宮に戻り、メシグループとケイバグループに分かれる。
ぼくはケイバグループ。颯爽とたんぱん・がすぱ・まーと共にwins神戸へ。

そう、俺たちは頂いていた。ご資金を。
御車代という名のご資金を。


まーが言っていた。
「馬も車みたいなもんだ」と。

こばちゃんはこの日の為に式やら2次会やらを忙しい中準備してくれた。
おまけに帰る気のない、飲んだくれる気マンマンの俺たちの為にホテルまで用意してくれた。
しかもなんと、ホテル代、こばちゃん持ち。
おまけに御車代まで頂いてしまって。
本当に気を使わせすぎて申し訳ない。出来ることは精一杯、お祝いする事だけ・・・・
それだけじゃ俺たちの気持ちがおさまらない。
そうだ、増やすんだ。お金を増やしてこばちゃんに恩返しするんだ!
みんながんばるぞ!!

なぞのモチベーションにかられた4人は馬券を買いあさり、winsがある街特有の競馬中継が見れる居酒屋に突入。
こばちゃんだから5-8馬券とか言いながら適当に買う。
当たるだろ。絶対。

そして、俺たちは2次会の最中に、こばちゃんに謝った。
「ごめん、つかっちゃった・・・」

恐ろしいほど当たらなかった。
でもある意味良かったのかもしれない。

そのあとのお祝いに集中できたし。

さて4時半ごろ、2次会会場へ。
会場に着くと受付せんP・なぎちゃんからサイリウムを支給される。
あ、そういう雰囲気でいいのね・・・^q^
チェキをとり席へ。

時間になり、お二人御入場。
こばちゃんが開演のあいさつをする。

「はじめるまえに、まずどうしてもいいたいことがあります。」

「ぐんも!!!」

俺たち「「ぐんも!!!」」

この男はやってくれた。
俺たちに気を遣い笑いをとり場を和ませ二次会を仕切る。
出来る男はちがうねぇ。

この一言で、3月24日は「ぐんも記念日」として永遠に我々の胸に刻まれた。

歴史的な挨拶が終わると、事前に頼まれていた乾杯のあいさつへ。
とりあえず、失礼の無いようにとほどよい小ネタを挟みつつ、鉄板のお祝い定型文を加え、
「乾杯」

宴が始まった。

じゃんけん大会の商品が肉やらAmazonギフト券やら豪華でびびる。
ほどよきところで、まーのDJタイムも。
新婦側のオタク女子もまーの選曲に大分喜んでたね。
私のリクエスト、ねこがみやおよろず、入れていただきありがとうございました。
ファーストバイトタイムで新婦がよそうケーキの量にケチをつけるオタク達。
「まだまだ!そんなもんじゃない!!!」
ヤジに関しては一目置ける力があるよね、オタクって。
居酒屋でビール5杯くらいのんで、この2次会で何杯かわからんくらいビール飲んで
ベロベロになっていつのまにか楽しい宴が終了。
お二人に挨拶し、次の居酒屋へ。

そこでもまた色々話をしてしこたま飲んで、気付いたら目の前に水着のねーちゃんがいるガールズバーにいて
気づいたらラーメン食っててたこやき買ってホットドッグ買ってホテルの部屋にいた。
よっぱらいすぎて、ホテルがわかんなくなり夜の三宮を彷徨ったのもいい思い出。
でも不思議とそこまでゲロゲロではなかった。
記憶にないけど、買ったんだね、俺。
ハイチオールC。

朝、みんながプリキュア見てる時間に、体力の無いおじさんは2人、早々に喫茶店へ。
神戸の喫茶店てだけでちょっと浮かれてしまった。雰囲気ある店が多いよね、神戸は。
新神戸駅でお土産を買い、たんぱん氏と別れ、帰路へ。


いま家に居て落ち着いて思い返してみたけど、
やっぱどう考えても、めちゃくちゃ楽しかった。全てが。

こうやって適当に出会った仲間を大切にしてくれて、人生の大事な式にまで呼んでもらえる。
数々のおもてなしも含め、本当に嬉しかった。

こばちゃんは本当に他人に気の使える人で、かっこいい男でした。
おちついたらぜひまた飲みに行こうね。
この日の楽しい思い出を共有できて本当に良かったです。
明日からはもっと心を込めて呟くよ、「ぐんも」って。

お二人とも末永くお幸せに。

 

 


 

部屋に入った瞬間に12時のアラームが鳴ったが解ける気がしなかった。
戸松遥の鮮やかに垂れ流し続けた魔法は。

昔からスフィアの中でも戸松遥には特別の感情を寄せていた。
推しが一人である理由は無いし、なにせ目が離せない。この女王様には。
記憶する限り何十回もスフィア関連のライブに足を運んだが、戸松遥をこれでもかというくらい味わえたライブというのはこれが初めて。
そして最後でもいい、このライブが。

覚悟も予習も無意味。

その背中は終始それを物語り、彼女は永遠に私の瞼に住み続けることを決めたらしい。

足首、ひざ裏、ふともも、背中、肩甲骨、髪型
全てがパーフェクトだったその後ろ姿を下から上へ見納めた時、
全盛期の遥を余すことなく見納める機会は二度と来ないのではないかという恐怖と共に、
もはや

もう、二度と見たくない、とさえ感じていた。

 

 

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舞浜到着後、すぐにチャーシュー丼を食った。
そのあとすぐにハンバーグ定食を食った。
俺の中にはもはやモチベーションは無く、バラード多目との情報と相まって
最高の席であまつさえ最高の眠りにつくことだけを考えていた。

だが、事態は予想を超える展開となった。
席に着くなり驚くことは二つ。
360度を謳う会場に置いて真後ろド真ん中最前である。
サビタを彷彿とさせる至近距離。
もう一つは、高さ。
通常のライブの最前といえば演者を見上げる位置を想定するだろうが、もはやこの席は演者と同じステージ上。
目線が同じである。
薄い壁一枚、遥が舞うステージと同じ高さに安いパイプ椅子を置いただけのフラットな世界。
これはまずいと瞬時に感じた。
後悔した。何も準備していなかったこの自分に。

定刻からやや遅れて真横からバンドメンバー、そして遥が現れる。

久々にみた遥、というより至近距離の遥に圧倒された。
口をパクパクさせる以外何もできない。
有無を言わさず一曲目。
何もわからない。知っているけど何もわからない、なんだこの曲は。
1番が終わるころようやく気付いた。これって…

カウンターアタックじゃねぇか!!!!!!!!!!

三十路を超えそれなりの冷静さを身に着けた俺は、息を整えとなりのだいあに問う。
「これって、カウンターアタックだよね?」と。
だいあは答える。


「そうだよおおおお!!!」

「やっぱり~~!!!!!」

脳がフル回転しこの曲についていこうと決めた時、支給されたUOの一本目を折った。
遥の存在証明こそがこの曲と信じて疑わない身としては、あまりにも早い皮きりの一曲となった。


その後も最近の曲は知らない俺に優しいセトリばかり。

特筆すべきは3点。

・ドーナツ
常々、声優としての苦労を謳っている歌に聞こえる俺には感慨深く、また遥が他の曲と違う力強さで歌う歌でも知られるドーナツ。
それを真後ろ至近距離から背中を眺めながら聴ける感動がそこにはあった。
ちなみにだいあはここで泣いていた。

・こいのうた
いままでワンフレーズほど後ろを振り返ったり、ほんとのほんとの至近距離まで歩み寄ってくれるシーンは多数あったが、
この曲は1番まるまる我々の方、すなわち真後ろを向いて歌ってくれた。
もはやガチ恋である。

・motto☆派手にね
この曲無くして戸松遥を語れないというほどの代表曲。
楽しさ激しささることながら、奇跡的瞬間を目撃したのがこの曲。
最後の後ろを向いた決めポーズ。
そう、我々は今日、遥の真後ろ最前に位置取っている。
そのポーズの瞬間を後ろで見れたことに感動し、彼女がどんな表情をしていたのか。
その瞬間は人類史史上、未だ数十人しか確認していない瞬間だろう。
やはり笑顔で、でも数秒後には照れくさく下を少し向く。そんな遥はもはや言葉では語れない。

所狭しと円形のステージを飛び回る遥。
時々こちらに近づくときはもはやそれ以上近づいて欲しくないと感じるほど。

至近距離から眺める後姿には常に艶がありすべてが完璧であった。
顔のパーツの全てが整い完成された存在を受け入れきれず、ただただ気持ち悪い声を出す事しかできない。
後姿から度々こちらを向いてくる度に緊張が走り眠るどころではなかった。

終わったあとだいあは言った。


「高画質のテレビだ。あれは。近すぎてただの高画質だ。」 と。

こんなライブにご招待及び一緒に観てくれたぼっくん、いっちゃん、だいあには感謝しかない。

「オタクが目覚める」というより、むしろオタクの最後を飾るにふさわしいと言える公演だった。
ただ、業が深く欲も深いのがオタクであり遥の楽しさを再認識してしまった俺はきっと、
4thアルバム後の開催されるであろうライブにきっと行くのだろう…。


戸松遥。


完成されたその存在の完全体を、今日、この目で見れたことはもはや奇跡でしかない。