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松井琴乃 さんを大正13年頃ドイツのErnemann社で製造されたErnostar 1.8/10.5cmで撮影。

1923年(大正12年)、Ernemann社のベルテレがF2のErnostarレンズを設計します。それ以前はF3.5またはF4.5のレンズが主流でしたので、約4倍速いシャッターが切れるようになりました。ただしレンズが太いので、レンズシャッターは使えません。フォーカルプレーンシャッターとErnostarレンズを装備したErmanoxカメラが発売されると、暗い室内でも撮影ができるようになりました。このカメラを使って議場で議員の自然なスナップ写真が撮影され、新聞紙面を賑わすようになります。

ベルテレは翌大正13年、さらに明るいF1.8のレンズを開発します。少しでも明るいレンズが売れたのだと思います。ただし、F2.0とF1.8のエルノスターレンズを比較すると、実際の明るさはほとんど変わりません。前玉の直径が大きくなったのでF値が小さくなりましたが、カメラの制約から後玉を小さくたので、これらが相殺されたのだと思われます。


Ermanoxカメラは乾板またはシートフィルム用のカメラだったため、使い勝手の良いロールフィルムを使ったカメラに負けて、短期間で姿を消すことになりました。Ernostarは歴史的なレンズですが、今ではそれほど人気がありませんし、作例もほとんど発表されていません。