媚薬とは主に性的興奮を高める作用を持つ薬の総称であるが、その歴史は古く精力の付く薬や食品の総称ともとらえることができる。多くの場合こうした薬の作用は個人差が大きく、薬効の認識によっても差異がある（プラセボ効果参照）。
精力剤（せいりょくざい）とは、主に更年期以降における男性を対象とした、性機能増強のための薬剤及び一般食品の俗称。大きく分けてトレーニング医薬品に類されるものと、それ以外の食品（サプリメント、健康食品や清涼飲料水など）がある。
女性を対象としたものもあるが、ここでは特別な精力場合を除き、とりわけ更年期以降の男性を対象とした精力剤について言及するものとする。
基本的には精力トレーニング精神を自在に操作することのできるほどの薬効成分は実用化されておらず、惚れ薬は架空の薬品と認識されている。
日本の法制では、厚生労働省の承認・認可を受けた医薬品・医薬部外品・特定保健用食品（トクホ）しか健康上の効果を標榜できない。認可のない一般の食品の扱いでありながら医薬効果を謳ったり、基準以上に生薬成分を配合していた、あるいは無承認の医薬成分を含んでいたことなどによる無許可無承認医薬品の問題がよく取り沙汰される。
アンドロゲン、エストロゲンなどのステロイドホルモン製剤の一部に、性器の発達を促す作用があり、性欲増進に効果があるとされる。
また、個人輸入による輸入医薬品、セックス依存性の私あるいは</a>輸入食品による健康被害も問題となっている。また、通販などでは薬剤師の資格を有していないのに、食品に紛れて医薬品を無許可販売していた例などもある。
歴史的には大変古いが食用となる野菜やトレーニング果物、獣肉等の産地、知識が偏っていた前近代においては、刺激性物質の入っている食材が媚薬とされることがすくなからずあり、タマネギなど現代では一般的な食材も過去には媚薬扱いされていた。
いずれも性ホルモン産生成分である。
実在するマンドレイクではなく、伝承としてのマンドラゴラ。二股に根差が分かれた根菜であり、魔術薬の代表的な材料として知られる。シェイクスピアの『マクベス』などでは魔女の薬の材料として紹介されている。
これらが配合された医薬品では、陰茎を太くいずれも第一類医薬品に類される予定であり、将来的には薬剤師のみ販売資格を持つ。
ヨヒンビンやストリキニーネなど、性器の充血を昂進させる作用を持つ薬。市販薬では、バイアグラが著名である。
これは嗜好品の一般化した近年とは異なり、セックス依存性の私当時の人々が刺激性物質や化学物質に全く晒されていなかったために薬効が顕在化しやすかったのではないかという説がある。また前述のプラセボ効果により、珍しい果実や食材に精力媚薬効果があるというふれこみで輸入・販売されることがあった。