土曜日 お芝居のお稽古
日曜日 ミュージカルスクール&先生方と懇親会
月曜日 学校行事&ダンスレッスン&お芝居のお稽古
火曜日 介護職…
筋肉痛と疲労感
頭の中をまわる台詞
歌 踊り
ぶっちゃけ 今の私は
台本を読んでいたい
映画を見たい
舞台を見たい
次のステップにむけて
フルタイム使いたい…
でも 仕事だし
行かなきゃ
モチベーションを上げるには御利用者様の笑顔を思い出すに限る!
今日は火曜日だから…
仲良しのA子さんがいるな
こないだ会った時に
「 あんた赤が似合うんだから 赤着ててよ! 私も赤い服大好きなんだから! 」
って言ってたっけ
よしっ!今日は赤いTシャツで行こう!
「 ほら A子さんの好きな赤いTシャツ着てきたよ! 」
って言うんだo(^o^)o
施設到着
今日リーダー業務の私は
御利用者様の名簿を確認
A子さんのトコロにラインがひかれてる
「 なんだ…お休みかぁ
せっかく赤にしたのに。 」
スタッフに確認をとる
「 A子さん お休みなんですね~? 」
一瞬の沈黙
「 ううん…日曜日に亡くなられたの 」
…えっ?!
亡くなられた?!
………えっ?!
…御自宅で一人で…?
私はA子さんが好きだった
A子さんも私のこと
好きでいてくれたと思う
会うたびに
「 あんたはなんか可愛い
ほら こっちむいてごらん
ちょっと
ホワッとしてるからね
ぬけてるくらいが
男の人は好きなのよ 」
と言いながら
頬をムニュムニュってしたり
胸をツンツンつついたりしてくる陽気な人だった
私は
その茶目っ気が大好きで…
本当にお婆ちゃんちにきたみたいな気持ちになって…
この仕事を始めて
…初めて
「 ちきしょう… 」
って思った。
チキショウ
なんも知らなかったよ
なんも知らずに
楽しく歌ったり
踊ったりしていたよ
お芝居して
仲間と大笑いして
珍しいことじゃないのに
A子さん
私 今日は赤いの着てきたんだよ
だって約束したじゃん
「 あんたは赤いのを着てる時が一番可愛い!
赤いの着て 目をクリクリさせて 笑ってるのがいい!
次は絶対に赤を着てきて! 」
って…
……嘘つき……
よくわからない
けど 腹立たしさが残る
そんな最後だった事も耳にした
「 チキショウ 」
真っ赤なTシャツ
着たまんま
勤務は穏やかに終わっていった
私が彼女と最後に交わした言葉は
ごくごく普通の
いつものバイバイ
「 ありがとうございました!
またね! また来てね! 」
隣にいたスタッフがつぶやいた
「 この方たちとの 明日って いつ無くなるか わからないよね 」
なんだよ それ
知ってるよ そんなの
ごめん
誰も悪くないのに
今日の私は
いい子にはなれなかった
A子さん
…ありがとう
でも やっと
いつも言ってた
仲良しの旦那様に
会えるんだね
天国で幸せにね
私達のことなんて
トットと忘れるよねっ!
私もさ 忘れるから
けど 私 赤い服は勝負服にするからね!
御冥福をお祈りします


