今宮戎神社は、推古天皇八年(600年)に聖徳太子が四天王寺を建立したときに、同地の西方鎮護の神として創祀したのが始まりと伝えられている。当時は海岸沿いにあり、平安時代中期より朝役として宮中に鮮魚を献納していた。また、海辺であったため浜の市が開かれるようになり、豊漁をもたらし、市場を栄えさせる守り神として崇敬を集めた。

室町時代以降、庶民の信仰はより厚くなり、大阪の町も発展し、大阪商人の活躍が始まった。 江戸時代になると大阪は商業の町として、より一層の繁栄を遂げ、今宮戎神社も大阪の商業を守る神様として篤く崇敬されるようになった。十日戎の行事もこのころから賑わいを見せ、元禄期になると十日戎の祭礼を彩る宝恵籠の奉納も行われ、今日と同じような祭礼となった。

 

   御祭神 : 天照皇大神、事代主命、素戔嗚尊、月読尊、稚日女尊

   所在地 : 大阪市浪速区恵美須西1丁目6番10号

 

 

三つ鳥居

 

拝殿

 

 

大黒社