ブラザー | Kのガレージ

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“書く”ということを続けていたい。
生きたという“あかし”を残したい。

わたくしK、学年で五つ上の兄が一人おります。

 

先日、その兄と二人きりで飲みに行って来ました。

 

サシ飲み。日本酒

 

いったい何年ぶりだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都内に住む兄弟だが、滅多に会わないどころか、連絡すら取り合わない我々二人。

 

べつに仲が悪いわけではない。

 

二人に関して、いやK一家に関して、兄の嫁が以前こう表現していたことがある。

 

 

 

 

 

「あなたの家族って、

 一歩家を出たら

 他人だよね」

 

 

 

 

 

その通り。

 

K一家(父、母、兄、K)、一歩家を出たら不思議と他人のようになってしまうのです。

 

なんでかな〜?

 

 

 

 

 

そういう家訓があったわけでもないし。

 

家族仲・夫婦仲・兄弟仲が悪かったわけでもない。

 

むしろ平和な一家だった。

 

でも家を一歩出たら、なぜか不思議と他人どうしみたいになっちゃう。

 

「あっ……どうも」

 

「あっ……っす」

 

みたいなwww

 

 

 

 

 

僕が幼い頃から、その感じは確かにあった。

 

だから兄嫁が「家を一歩出たら他人」と僕らを評したとき、衝撃を受けるほど腑に落ちた。

 

その通り!言い得て妙!これ以上の表現はない!

 

感慨すらおぼえた。

 

 

 

 

 

家族って、不思議。

 

 

 

 

 

小さい頃、兄は僕にとって「憧れ」とはちょっと違うけれど、

 

やることなすこと何でも真似した存在だった。

 

「僕もお兄ちゃんみたいに!」いつもそう言っていた。

 

一番影響を受けたのは、音楽だ。

 

兄が聴いていた音楽(当時の洋楽ヒットチャート系)は漏れなく聴いた。

 

それが僕の音楽人生(と言うほど大それたものではないが)に多大な影響を与えた。

 

中二まで習ったピアノも、兄が習い始めたのがきっかけだった。

 

「お兄ちゃんがピアノ?僕もやる!」

 

僕らは他人どころか、家の中では親密な関係性を築いていた。

 

 

 

 

 

でも、家を一歩出たら、僕らはやっぱりどこかよそよそしい。

 

他人というのは言い過ぎかもしれない。

 

でも、よそよそしいのは確かだ。

 

今だに、どう接すればいいのかわからなくなるときさえある。

 

 

 

 

 

そんな兄との滅多にないサシ飲み。

 

19:30。

 

兄が予約してくれた店に、兄は先に到着していて、個室で待っていた。

 

 

 

 

 

二人で日本酒を飲んだ。

 

そして話した。

 

いろいろと。

 

昔のこと。これからのこと。

 

お互いの今の話もたくさんした。

 

極めてパーソナルな話もできた。

 

楽しかった。

 

俺らは、ちゃんと兄弟なんだな——。

 

そう思えた。

 

 

 

 

 

店員「食べ物ラストオーダーです」

 

店員「飲み物ラストオーダーです」

 

店員「お会計コチラ置いておきます」

 

気が付いたら23:30。

 

あっという間の四時間だった。

 

二人でずっとしゃべっていた。

 

初めてのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家族とか、夫婦とか、親子とか、兄弟とか、姉妹とか、親戚とか。

 

数も形も内容も関係性も様々だと思う。

 

様々でいいと思う。

 

それぞれがハッピーなら、なおいいと思う。

 

ハッピーじゃないことだってあるだろう。

 

 

 

 

 

でも……

 

 

 

 

 

家族とか、夫婦とか、親子とか、兄弟とか、姉妹とか、親戚とか、

 

あれこれ当てはめたって、結局は誰しもが一人の人間。

 

一個人。

 

それ以上でもそれ以下でもない。

 

アナタはアナタ。

 

ワタシはワタシ。

 

ただそれだけ。

 

一人ひとりがそれぞれにハッピーだったら、一番いい。

 

ワタシもアナタもハッピー。

 

そう願うだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飲んだ場所は水道橋だった。

 

夜の東京ドーム。

 

 

 

 

 

 

夜のラクーア。

 

 

 

 

 

 

夜の遊園地って、通るだけでもなんだかワクワクするねキラキラ

 

 

 

 

 

 

水道橋、久々だったわー。

 

 

 

 

 

終電間際の地下鉄にも久々乗ったわー。

 

 

 

 

 

 

総じて楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

にいちゃん、ありがとう。

 

また飲み行こう。