昨年10月。
両親が結婚50周年を迎えた。
金婚式。
それを祝して、親族一同による温泉旅行が執り行われた。
わたくしK、兄が一人おります。
その兄と「旅行先で記念のプレゼントを渡そう」ということになった。
K兄「旅行ギフト券とかどう?」
K「いいね。各々からもらったら嬉しいだろうから、俺は別のにしようかな?」
K兄「そうだね、いいかもしれない」
K「もう来週だけど、ちょっといろいろ探して見ようかな」
そう、一週間前までその発想すらなかったK。
この親不孝ものめが…。
食後に緑茶を淹れて飲む習慣があった両親(たぶん今も)。
そこで、美濃焼の湯呑み茶碗と高級茶葉を贈ることにした。
のはいいけど、割れ物だし、荷物になるし、老夫婦は旅行だけでも疲れるだろうし、
いろいろ考慮して旅行前に送ることにした。
湯呑み茶碗が割れてしまってはいけないので、緩衝材などで厳重に梱包。
箱詰めする前に中身を撮り忘れた〜
向かったのは栃木県・那須。
久しぶりの新幹線。
一族が集結。
父、母、K、K嫁、K息子、K兄、兄嫁、兄の息子。計8名の団体様。
こんな予約席、初めて。
※K一人を席に残して全員ビュッフェに料理を取りに行った瞬間の一枚(笑)
そして温泉。
当時、まだ嗅覚のほとんどを失っていたため、温泉の香りは楽しめず…
兄と湯船に浸かるのなんて、どれくらいぶりだろう?
お互い人の親になって、こうして湯船で語り合う日が来るなんて、夢にも思っていなかった。
(※二人とも結婚願望ゼロだった)
10月の那須は、紅葉の真っ只中。
それにしても50年も一緒にいるって、本当にすごいことだよな〜…。
夫婦といえども、もとは赤の他人どうし。
結婚すれば楽しいことだけではない。苦しいことも辛いこともある。
それは自分が結婚してはじめて身にしみてわかった。
子どもが生まれて、子育てをして、はじめて両親の偉大さを知った。
記念の品は、心からの尊敬と感謝の気持ちを込めて送りました。
父さん、母さん、これからも二人の時間を楽しんでね。
いつもありがとう。