京都の祇園祭はハイライトの巡行が終わりました。
今年からは、49年ぶりに17日前祭(さきまつり)と24日後祭の2回に分けて巡行が催されました。

もともと、神事の中心となる7月17日の神幸祭(しんこうさい:神様を御旅所にお迎えする)と7月24日の還幸祭(かんこうさい:神様を神社へお還しする)にあわせて、17日に前祭の山鉾巡行、24日に後祭の山鉾巡行をすることが習わしになっていました。

山鉾巡行は、町の邪気や穢れを清めるために行うもので、その後に神輿渡御が行われるのですが、本来のメインの神事はこちらの神輿渡御になります。山鉾は露払いの役目ですね。

それでもやっぱり一番の見所には違いありません。
今年からは、禁門の変(蛤御門の変)で焼失した大船鉾が150年ぶりに復活するということもあって、本来のあるべき姿の前祭・後祭の2回に分けて巡航されることになりました。



宵山での大船鉾。
人が多いのと狭いのとで本体は一部しか写せず・・・(苦笑)




禁門の変でも神面や懸装品(けそうひん)等は残ったそうで、今回の巡行でも飾られています。
詳しいことは 大船鉾保存会のサイトにあります。



辻回し中


大船鉾は、まだ誰も巡行で引いたことがない鉾です。形が形ですから、バランスは大丈夫なのか、倒れたりしないだろうかと少しハラハラしてみていましたが、少し時間はかかったものの、私が見た最初の辻回しでは、ちゃんと3回できれいに回っていました。




あまり写りがよくありませんが、お囃子なども聴けます。

1日から始まった祇園祭は、31日の夏越際までまだ続きます。