レオンの作品との出会いは今でも鮮明に覚えています。
とりわけレザーアイテムは初見での衝撃も凄まじいものでした。
これまでのアナトミカルとは別次元の唯一無二の立体構築、
常識的な理解の範疇を超えた裁断と縫製で
GUIDIレザーを仕立てた一着は何も代え難い一着として自分の中に刻み込まれています。
お店で彼のコレクションを扱うにあたってこれまでも
何かと要望や意見を反映させた特別なモノを制作して頂きましたが、
レザーアイテムはある種、神聖な領域としてこれまでに
敢えて手を出さなかった部分でもあります。
今秋はいよいよその領域に足を踏み入れる事で、
ショップにもブランドにもこれまでになかった
新しい作品が生まれました。
渾身の一着の中でも別格のオーラを放つレザージャケットを
メインに作品紹介を行いたいと思います。
FORCED / 左右対称とDISTORTION / 左右非対称
対をなす二つのコンセプションは組み合わせる事で
互いを補完し合い、身に着ける衣服の魅力が充足されてゆきます。
[ Leather Jacket ]
LEON EMANUEL BLANCK exclusive FORCED STRAIGHT JACKET / GUIDI HORSE LEATHER
Price / ¥320,000 - (tax out)
Size / 46
Color / Black
Material / Guidi Horse Leather
[ Pants ]
LEON EMANUEL BLANCK exclusive DISTORTION MUSCLE POCKET PANTS / MORPH TWILL
Price / ¥111,500 - (tax out)
Size / 44
Color / Black
Material / Cotton, elastern
[ Beanie ]
LEON EMANUEL BLANCK DISTORTION BEANIE / BABY ALPACA
Price / ¥28,400 - (tax out)
Size / Free
Color / Black
Material / Baby Alpaca
[ Shoes ]
LEON EMANUEL BLANCK DISTORTION CURVED DERBY / GUIDI OILED HORSE
Price / ¥185,000 - (tax out)
Size / 42
Color / Black
Material / Guidi Horse Leather
レザージャケットは46を着用していますが、
サイズピッチが細いのでゆるさはなく、
むしろ、スレンダーなラインに革のドレーピングが加わり、
脈動的な表情を際立たせます。
トップスのシンプルなシルエットは革の存在感だけでなく、
ボトムスの歪みを伴う奇妙な立体感、迫力の対となり、
下半身のボリュームを際立たせます。
逆に複雑な表情が強烈なインパクトをも垂らすパンツは
ストレートにシルエットや素材で勝負をするレザージャケットの主張に
真っ向から向き合い、それの魅力を引き出しています。
この感覚はコーディネートにおいてプラス、マイナスを考えて
バランスの良い落とし込みを考えていくプロセスに似ています。
レザージャケットにはそういった意図を含めて型の設計を依頼しました。
派手な飛び道具の様にも思われるレオン独自の裁断や縫製は
デザインとしての視覚的な格好良さだけではなく、
非対称であろうが対象であろうが、洋服としての
均整のとれたバランスの良いところにも魅力を感じています。
このデザインでレザーが着てみたくなり企画を進行しました。
難解でマニアックなアルチザンファッションらしい雰囲気ですが、
ジーンズでラフに合わせても良いですし、人それぞれのスタイルに
良い意味での違和感をもたらし、ファッションとしての素晴らしさを
再確認していただければと思います。
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素材の雰囲気や迫力を生々しく表現する手法や
テクニカルな裁断パターンなど細かな部分でも語ることの多い作品ですが、
何よりも洋服としてのファーストインプレッションに強みのある
ストレートジャケットのシンプルな格好良さを感じて欲しいと思います。
[ Leather Jacket ]
LEON EMANUEL BLANCK exclusive FORCED STRAIGHT JACKET / GUIDI HORSE LEATHER
Price / ¥320,000 - (tax out)
Size / 46
Color / Black
Material / Guidi Horse Leather
174cm / 566kg 着用サイズ 46
レオンの"らしさ"とLOOMの"らしさ"を丁度うまい具合に調合すると
こういった表情になるというのを具現化した様な一着です。
左右対称で均衡の取れたバランスを保っている一方で、
一枚の革にダーツを入れて複雑に立体化していく独自のプロセスも貫かれています。
線の数がそこそこに多く、
革が身体に巻きつく様な感覚がある反面、
余分なものが一切なく、仕上がりは極めてシャープになっています。
シルエットの大まかなイメージ、サイジングなどは全て
LOOMで指定した数値を基にして作られています。
ジップアップのネックレザージャケットは多くの場合、
ライダースをイメージしますが、こちらではテーラードJKTに近い、
上品なジャケットスタイルのバランス感を取り入れています。
シェイプアップしたジャケットスタイルは品があり、
大人びたムードがありますが、同時に艶っぽくいやらしく見える場合があります。
一方、ジップアップでカジュアルに袖を通せる一面も併せ持つので
そういった厭らしさを払拭した大人のカジュアルスタイルへと行き着く様な
イメージを描き、このスタイルでのレザー、というポイントに落とし込みました。
EXCLUSIVE / 要は別注ということになりますが、
ただ、希少価値を売りにするのではなく、
より一着ずつに明確な意図を持って袖を通すことが出来ればと思い、
こういった企画を提案しています。
採寸ちの表記上、少し長めに見えるこの寸法にはそういった意図があります。
一度、フィッティングしていただくことはとスタンダードなシングルジップのくせに
普段、目にしているレザージャケットとの明確な差も実感できるのではないでしょうか。
素材に選別したのはGUIDI社のオイルホースレザー。
中でも特に強くコシのあるものに限定し、
素材を一枚で仕立てる手法で素材感が際立つ、
しなやかで野性味のあるものを選んで使用しています。
GUIDI社のオイルホースは特有の弾力を伴う柔軟性が特徴で
もっちりとした質感ですが、革が馴染んでもクタクタにならずに
真の強さを保つ様なコシのあるモノを選別しています。
表革のツルッとした艶みも質が細かく、鈍く光を返す様な重みがあります。
レオンが調理する素材として生の鮮度に拘って選ぶ素材の中でも
王道の革として長く向き合えるモノと言えます。
クロコや毛皮などに比べると外見上のインパクトが抑えられた素材だからこそ、
一歩引いてデザインやトータルのバランスにも優れたレザージャケットに仕上がるのではないか、
そう考えています。
特に念入りに打ち合わせをして確認をしたのが襟元の表情です。
革も布帛も共通ですが、レオンの特殊な設計上、裏に布や革を
充てる様な付加的なものが一切なく、
襟首に沿って立ち上がる襟の表情は素材感に委ねています。
しっかりと立ち上がり、襟首に沿ってヨレることのないシャープなラインを描く一着となる様、
作り手も意識を集中してして仕立てている部分となります。
背面からの表情は本当に惚れ惚れとします。
"背中で語る"とよく揶揄されますが、
まさしくそういった表現がしっくりとくるのではないでしょうか。
何万文字で表現しようとも一見に勝る説得力には及ばないとは思いますが、
どうにかこの魅力が多くの方に伝わればと、考えてキーを打っています。
無駄なく的確に直線を配置されパターン自体の綺麗さが
FORCEDの作品の魅了です。何度かブログにも書いていますが、
左右非対称も左右対称もパターンの複雑さには大差はありません。
どちらも意匠を凝らして素材をなるべく継いだり、接いだりせずに
身体に合わせたシルエットになる様に練りこまれて裁断、縫製を行なっています。
完成されたアート作品の様な雰囲気もあり、
眺めているだけでも満たされる様な充足感がありますが、
今回のexclusiveではそこに"REAL CLOTHES"として
自然に袖を通し、外出が出来る様な良い意味で生活感が与えられる様な
衣服としての作品をイメージしています。
袖を入れて少し動かすだけでもグンニャリと大きく波打ち、
黒い革の津波のようなテクスチャーを味わえます。
パーツを細かく取るとこの表情もなくなるため、
全体のシルエットも大切ですが、如何にして革の表面を生のまま
身体に沿わせるか、そういった部分にも気を配られた裁断パターンとなっています。
自分たちにとっても改めてLeon Emanuel Blanckと向き合えるターニングポイントとなる一着、
作り手のイメージ性や世界観を見せるお店のアティテュードも反映された一着となればと考えています。
色々と書きましたが、何よりも使い勝手がよく、
最終的に一言にしてしまうと単純ですが、
洋服として優れたデザインであるというのが一番の魅力です。
素材やパターンや縫製、ごちゃごちゃと言ってもこれらは
服の格好良さの前提の後から続くものだと思います。
襟周りも自在にコントロールが効き、
好きなスタイルで着用が可能な一着となっています。
また、服としての着方の方の話ではありますが、
以前にも何度か書いたかもしれませんが、
タイトな服装はボディラインがとても綺麗に見える反面、
バランスを間違えると頭が大きく見えたりもするので
そう言った部分に逆に気を使うようにもなりました。
そこで有効になるのがヘッドギアの存在です。
これも一概に全てが有効とは言い難いのですが、
このタイトシェイプのレザージャケットのスタイリングにおいて
確実に有効なのがビーニータイプのキャップです。
余分なボリュームをクッと抑えて頭部と
上半身や全身のバランスを整える効果のあるヘッドギア。
頭の形に歪な線を描きながらフィットさせたDISTORTIONラインの作品です。
[ Beanie ]
LEON EMANUEL BLANCK DISTORTION BEANIE / BABY ALPACA
Price / ¥28,400 - (tax out)
Size / Free
Color / Black
Material / Baby Alpaca
開いた襟元の中央に位置する頭部、
ヒトの印象、個の存在感を決める大事な部分、
纏まりある印象を持たせるだけでなく、
ビーニーならではのカジュアルさもあり、
今回の服装以外にも馴染みやすい形態と言えます。
ベビーアルパカの初刈りの毛から生み出した極上の縮絨素材です。
暖かく優しい風合いながら、モコモコと膨らまず、
レオンの裁断パターンの立体的な格好良さを効果的に見せるファブリックとなります。
レザーを羽織ってみて、もう一工夫、あとは好きなパンツとシューズを穿けば完成です。
▶︎ STOCK LIST
Leon Emanuel Blanck ( http://loom-osaka.com/shopbrand/ct258/ )
是非、ご検討下さいませ。
それでは本日はこの辺りで失礼致します。
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