今日は北九州市の小学校で卒業式が行われています。
昨年は長男が小学校の卒業式だったので、
「もう、一年もたつのか!!!」と
驚いた朝でした、、、
長男が、普段着のままで
卒業式に出席したことを
思い出しました
身体的精神的な
事情があって、レンタルスーツのようなものは
着ることができなかったので、
学校の先生と本人とよく相談の上、
普段着のままで、卒業式を迎えたのです。
見た目は、かなり浮いていましたが、
本人は堂々としたものでした。
それを、からかうような同級生はおらず、
みんなから受け入れられていました。
周りの親御さんからも、
「本人の意思を尊重してあげたというのは、
いいことですよ!」と受け入れてもらえていたのが
すごくすごく安心したのを覚えています。
長男は、実はボタンというものが苦手です。
苦手というか、それはおそらく恐怖症の域で、、、
ゲーム機などについているボタンは大丈夫だけど、
洋服についているボタンは見ることもさわるのも
苦手、、、というかもうまったく、無理。
人間にはいろいろな恐怖症があるものですね。
fibulanophobieといって、
わたし自身が飛行機が無理なのと同じように、
長男にとって、無理なものは無理、なんだろうな、
と思います。
克服する方向も考えましたが、
それがなくても生きていけるわけで、
本人は克服したいと思っていないし、
本人にとって
苦痛でたまらないのならば、それを避ける生き方を
親として尊重しよう、と結論付けたのです。
幸い、小学校の先生も、中学校の先生も
事情を理解してくれて、ありがたい限りです。
中学生になるということは、
制服を着ないといけないので、
それにはボタンがどうしてもついています。
入学前からなんども
中学校と制服屋さんと事前に連絡を取り合って、
学ランをうまく加工して、ボタンを触らなくても
ファスナーで脱ぎ着できるように加工してもらったり、
外せるボタンは外してもらったり、
できる努力は親としてすべてしました。
もし、学校側が
この個性を受け入れてくれなかったら、
制服を着ることができなくて、
不登校になるかもしれない、と不安でしたが、
いま、ちゃんと中学生をしております。
学ランにもかなり慣れてきたみたい。
ママはもー、それだけで
感動して写真撮って
おじいちゃんおばあちゃんに写メする、
っていう感じです。笑
うちの親もそうでしたが、
すぐ写真撮りまくりますね。
今後、大人になったらスーツ着ないといけないとき
どうするんだ?とかの不安はありますが、
その都度、受け入れることと避けることを
選び取っていくしかないな、と思っています。
次男は次男で、
外から見える場所に小さな生まれつきの
奇形がありますが、生きるのに支障はありません。
とはいえ、いじめの対象になり得るので、
小学校に上がる前に手術するつもりでいましたが、
本人が全く気にしてなくて、結局、手術はせず。。。
次男が生まれた瞬間にわたし自身が
気づき、かなり気にしていましたが(←ママだけが)
大きくなってくると、次男自身は
「ぼくには、他の人にはないものがあって、
超レアじゃん。すごいやろー?めずらしいやろー?
神様からの贈り物なんだよ。」
と得意気味に周りの人に見せて回るようになりました。
なぜ、ここまでポジティブなのか、
考え込みやすかったり慎重になりすぎたりしていた
自分の幼少期とはあまりにちがうので、
不思議なくらいです。笑
これからも、どんな場面でも
本人の意思を尊重していきたいな、
と思います。
皮膚科や形成外科はとくに
ご病気の症状によって、
見た目がみんなとちがうというところから
学生さんはとくに苦痛に思われています。
でも、
人と違う見た目や、理解されないかもしれない
ハンデがあっても、堂々と生きてほしい
変えられることは変える努力を、
変えられないことは、乗り越える、
もしくは、勇気を持って避ける努力を、
それらの区別を、選び取る知恵を身につけて、
負けずに生きてほしい!と親としても
医者としても、思います。
学生のみなさん、
卒業、おめでとう!!!
長男とちょうど身長がいまは一緒。
たぶん、あと1年以内には抜かれるなぁー
Dr.Moeでした