マスクによる肌トラブルは、
・ニキビ(最多)
・乾燥
・炎症
・肝斑悪化
の4つ ! ということを、一つ前の記事で書きました。
これ、なんでマスクしたからって言って
こんなことが
おきてくるのでしょうか??
なんで、トラブルが起きる人と
起きない人とがいるんでしょうか?!
そこは、ある程度わかってきてるんです
まずは、
マスクをつけると、なにがおきるのか?!
そこには、
摩擦、蒸れ、皮脂、汗によるpH変化
が主に関係しているのですが、
今日はまず、摩擦について、です。
今回の講演で学んだ内容に、
わたしの解釈も勝手に(笑) かなり加えて、
一般の方にわかりやすい言葉で、流れにしてみました
もともと敏感な人のお肌の方の
お肌では、こんなことが起きてます、、、
敏感な方というのは、
アトピー性皮膚炎の方はもちろん、
子どものころだけアトピーがあったけど
大人になったらほとんどアトピーでてなかった
んだけどなぁ、という方たち、
ご高齢の方たち、化粧品ですぐにかぶれる
赤みのあるお肌の方の方たち、
などなどを、イメージしてみてください。
マスクによる摩擦がおきる
↓
皮膚の最外層で、そとからの
刺激をシャットアウトしてくれるはずの角質が傷つく
↓
バリア機能がいつもよりもさらに、低下する
↓
お肌が乾燥したり、炎症が起きたりしやすくなる
↓
つまり、
カサカサ、ヒリヒリ、時には痒み。
↓
[治療]
適切な保湿と、時には、
ステロイド外用薬や、アトピー用の
すこし特殊な薬(プロトピックや、コレクチム)を
処方しています。
(マスクの皮膚炎は、原因を完全には除去できない。
つまり、長引くことがかわってるので、
なるべくステロイドを使わずに治療するように
心掛けてます。)
ときには、クレンジングやメイクアップの
ワンポイントアドバイスも。
ここまで、が基本なのですが、
実はさらに、人によっては、、、
(とくに若い方や、もともとニキビも出来やすい方)
角質は角質で、反応して厚くなろうとする
↓
角化の異常や、
面ぽう(毛穴のつまり)が増える
↓
ニキビになる!
(乾燥もするんだけど、ニキビもできる、という複雑な状況)
ということになってしまうのです。
いかがでしょうか?
なんとなく、でも
理解していただけたらと思います
この、
「乾燥するけどニキビもできる」
の状況は、難しくて、
通常のニキビ治療薬が使いにくいので、
治療にコツが必要なんです。
[治療]
最初の1〜2週間はあえてニキビの
メインの塗り薬を使わずに保湿と内服で
お肌を立て直してから!
2回目の受診から、本格的なニキビ治療薬を
お出しすることが多いです。
しかし、原因ってわかってる
マスク自体がはずせないもんだから、
また繰り返すことはあり得ます。
さらにさらに!
摩擦が起きると、当然肝斑が悪化します
↓
[治療]
トラネキサム酸を内服することが主な治療方法です。
これも、やはり
「もともと肝斑がある人」にとって
特におきることです。
摩擦が起きても、肝斑は、
でない人には、でません。
不思議。
つまり、個人差、なんだけど、、、
こればっかりは避けることのできない
「体質の差」みたいなものなんですよね。
わたし自身は
「肝斑が出る人」なので、
トラネキサム酸を内服してます。
今日は、摩擦のことだけを
紐解いてみましたが、
今後、皮脂や蒸れ、汗によるpH変化に
よってマスクの中でなにがおきてるのか?!
をさらに今後、記事にしていきますねー
最近つけてるマスク、息がしやすくて
口紅が色移りしない。
Dr.Moeでした!