Destination Unknown
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天使の都・バンコク①

2009年7月18日(土)


13年ぶりの海外、バンコクへ出発

そのときぼくは成田空港にいた。目的地はタイのバンコク。

大学時代の友人村田に誘われ、彼の友人2人といっしょにバンコクに行くことになった。ぼく以外の3人は既に何度もバンコクに行っているらしい。ぼくは今回、村田に強烈に勧められて行くことになったのだ。出発の時間が近づき、飛行機に乗り込むと機内は酷い有様だった。

客室は明らかに女を買う目的だけでバンコクにいくと思われる、30代後半~60代くらいの冴えないオヤジで埋め尽くされていた。中には免税販売でブルガリの時計を買っているオヤジもいる。貢物だろうか。スチュワーデスは業務用の満面の笑みを浮かべているが、心中はどうだろうか。彼女らはおそらく事情を知っているだろう。この時点で私は、バンコクに行くのは10年以上早かったのではないかと思い、早くも後悔しはじめていた。

ぼくは一応女を買うことだけではなく、タイがどういう国であるかを観て回ることも楽しみにしていた。高い航空券とホテル代を払って、なぜわざわざバンコクまで女を買いに行くのかと思う。

現地に着いたのは夕方。日本との時差は2時間バンコクのほうが早いだけだ。そのため、基本的に時差ぼけになるようなことはない。到着はバンコク・スワンナプーム空港の2階なのだが、到着するとみんな当然のように出発ターミナルのある4階の出口に向かう。2階でタクシーに乗ると、空港使用料で50バーツくらい取られるらしい。4階で出発ターミナルに客を見送った後のドライバーに声をかければ50バーツ得するというわけだ。日本円で150円程度なのだけど。

タクシーに乗り込み、まずホテルに向かう。場所はスクンビットのソイ15にある、ロイヤルプレジデントというホテル。宿泊料金はクイーンサイズの部屋で1泊5500円くらい。バンコクの都心ということを考えると、値段の割りにけっこういいホテルだと思う。

チェックインして荷物を置いたあと、BTS(高架鉄道)のナナ駅前で先行して到着していた村田の友人2人と合流する。2人の名前は大地と曽我。後で知ったことだが2人とも良い家の子らしく、学生時代から頻繁に海外旅行をしているらしい。特に大地はタイでの合計滞在日数が1年を越えているそうだ。ぼくも高校時代、アメリカに短期留学(実際は遊んでいただけ)したことがあるがレベルが全然違う。

初対面だったが、2人とも気さくですぐに打ち解けることができた。大地は初めてタイに来たぼくをアテンドしてくれるという嬉しい申し出をしてくれた。とりあえずもう良い時間なので、夕ご飯を食べることになった。

向かった先はスクンビット、ソイ11にあるオープンエアーのレストラン。
タイ料理とオーストラリア料理が楽しめる店で、味もなかなか。ただしけっこう良い値段がするため、タイ人の客は皆無。他の客は白人だけだった。飲み物と合わせて一人1,000バーツ(3000円)くらい。


夜の町へ出発

食事が済んだのは午後10時くらい。いよいよ夜の町に向かう。
最初に向かったのは、ラチャダーピセークという通り。マッサージパーラー(日本でのソープランド)がたくさんあるところだ。BTS(高架鉄道)のナナ駅からアソークまで行き、MRT(地下鉄)のスクンビット駅まで歩いて、そこからフワイクワン駅まで移動する。駅から地上に出ると、怪しげなネオンの建物が通りに並んでいる。

・ラチャダーピセーク通り
$Destination Unknown-ラチャダー


ぼくたちはまずポセイドンという店に入った。宮殿のような建物で、赤い絨毯が敷かれている。

・ポセイドンの外観
$Destination Unknown-ポセイドン


店の中には中央にテーブルつきの客席があり、食事や飲み物を頼めるようになっている。その目の前にはガラス張りの大きなひな壇があった。そこには20代くらいのドレスを着た姫が30人くらい座っていて、胸に番号がついている。ここは客席でビールなどを飲みながら、ひな壇の姫を品定めし、気に入った娘がいたら上の階の個室に入る、というシステムらしい。

ここはある意味飛田新地よりも衝撃的であった。値段も日本と比べればかなり安く、2時間で2000~3000バーツ(6000~9000円)ほど。ここで私たちはラチャダー通り沿いの店を何件か回ったあと、各自好きな店に入っていった。


ぼくはかなり悩んだ末、最初に観たポセイドンに入った。ひな壇から一人の姫を選び、流暢な日本語を話すコンチアに伝え、上の階の個室に向かった。値段は確か2,600バーツ(約7,000円)ほど。

ポセイドンの個室に入ると、さっそく姫が風呂の準備を始める。私はその様子を眺めながら、ボケーっとビアシンを呷る。日本で同じことをしたら、かなり高くつくだろうなぁなどと考えていた。

姫の名前は・・なんだったか失念したが、チェンマイ出身の中国系で、肌は日本人と同じくらい色が薄かった。スレンダーでなかなか日本人好みのかわいい顔をしていた。姫に準備ができたから、服を脱いで浴槽に入るように促される。姫は全身を泡立たせてぼくの体を洗う。うーん、いい気分だ。

そしてベッドに移る。姫はまず仰向けになっていたずらっぽく微笑んだ。

彼女は少しの日本語と、ある程度の英語を話せたので、日本語と英語を織り交ぜて会話した。この時点のぼくはタイ語はさっぱりだったため、タイ語でのコミュニケーションはなかった。

ぼくがタイに来るのは初めてだと言うと、持っていた日本語のガイドブックを一生懸命見ながらオススメの観光ポイントを説明してくれた。こちらを楽しませようと一生懸命話しかけてくれるので、とても楽しい時間を過ごすことができた。

彼女は最後にお腹がすごく減ったというようなことを言っていた。外に連れ出せという合図だったと思われるが、まだバンコクに着いて数時間。タイのプロフェッショナルである大地たちと別行動を取るのは不安だったので、適当に聞き流した。


日本人専用キャバクラ街・タニア

ポセイドンを出て仲間と合流すると、「今日中にもう一箇所くらい遊びに行こう。」という話になった。次に向かったのは「タニア」という完全に日本人向けのストリートだ。ここには日本人駐在員向けのカラオケ(キャバクラ)が並んでおり、店の女の子はかなりの割合である程度の日本語を話す事ができる。中にはネイティブなんじゃないかと思うほどの娘もいたりする。通りにある店にも日本語の名前がついていたりする。

これを見て、ぼくは日本の経済力の偉大さに感心した。外国に専用のキャバクラ街があるというのは想像を超えている。

・タニア通り。日本語の看板がちらほら
$Destination Unknown-タニア


その中で「プレイガール」という店に入った。店の入り口に入ると、目の前に50人ほどのメイドがいる。店のママのような人が女の子の紹介を始める。胸の番号の色でロングのペイバー(お持ち帰り可)、ショートのペイバー、ペイバー不可、が分かれていると説明する。また、ママが「日本語!」と叫ぶと、女の子が手を挙げる。ママが補足で「指を3本立ててる娘は日本語チョット。5本の娘はかなり話せるよ。」とのこと。

ぼくも仲間もみな一人ずつ適当に女の子を選び、テーブル席に移動する。実際に会話してみると、みんなけっこう日本語が上手で、日本のキャバクラにいるのと変わらない。違うのは1時間で1800円と値段が非常に安いところ。2時間ほど会話したり、カラオケしたりして楽しく過ごした後、みんな入浴済みであったため、ペイバーはしないでホテルに帰った。

こうしてタイでの一日目が終わった。


天使の都・バンコク②へ続く

大阪の異世界・飛田新地②

2009年5月30日(土)


遊郭の二階で新しい世界へ

リア・ディゾン似のこの娘の名前は、「えり」と言うらしい。

えりちゃんはとても明るく話かけてくる。話しながらえりちゃんは手際よく服を脱ぎ、脱がせ、必要な準備を整えていった。ここで想定外のことが起こった。本番ありだった。料金的に手か、精々口だろうと思っていたところ、いきなり跨られたのでびっくりしてしまった。

ぼくは遅い体質のため30分コースを選んでいたのだが、えりちゃんは前述の可愛さで、スタイルもすごく良かったので、10分程度で終わってしまった。こんな情けない経験は久しぶりだ。

20分ほども時間が余ってしまったのでその後世間話をしていた。昼間は何をしているのかとか、趣味は何かとか、彼氏いるのかとか、他愛もない話だ。えりちゃんは明るく、本当に楽しそうに会話に乗ってきてくれる。その話の中で、ふと疑問に思ったことを口に出した。

「えりちゃんこんなに可愛いんだから、もっと稼げそうな仕事ありそうなもんだけどね。」

すると、それまでずっとニコニコしていたえりちゃんの形相が一瞬にして変わり、こう言った。

「そんな仕事あるなら紹介してよ!!」

迂闊なことを聞いてしまった。こんな可愛い娘がなぜこんなところで働いているのか。よほどの事情があるはずだった。そんな人は意外とこの世の中にたくさんいるのだが、この当時のぼくはよくいる平々凡々とした家庭で育っただけの世間知らずであったため、それに気付けなかった。

数秒間、空気が凍りついたようになったが、すぐにえりちゃんは笑顔に戻った。しばらくして「あ、そろそろ時間だね。」とぼくを一階まで見送った。


今までの世界観が壊れ始めた夜

待ち合わせの駐車場に行くともう既にみんな来ていて、遅いだのなんだのブーブー言われた。そこでまたタクシーをつかまえてホテルに戻る。

ホテルの近くに朝までやっている居酒屋があったので、成果報告をかねてちょっと飲むことになった。時刻は既に午前1時。みんな、俺のほうはどうだった、ああだったとゲスな話題に華が咲く。その中でも友人村田が飛びぬけてゲスであった。彼はボイスレコーダーを持ってきており、最中に枕の下に忍ばせていたらしい。

さっそく再生してみると、最中の音があられもなく聞こえてくる。最後に、神戸出身である村田の関西訛りの声で、「イクよー」と録音されていた。一同、大笑い。その後、午前3時くらいになってやっとホテルに帰り、それぞれ床についた。

翌日、せっかく大阪に来ているので、グリコの看板を見に行ったり、たこ焼きを食べに行ったりして、午後3時くらいまで観光していた。その帰り道、ボイスレコーダーの村田が、

「タイはもっとスゴイよ。夏休みにいっしょに行かないか?」

と誘ってきた。飛田新地を知ったぼくは、この世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあると感じていた。そんなことは当然なのだけど、このときいろんなことを体験したいと思うようになった気がする。

この2ヶ月後、ぼくはボイスレコーダーの村田とタイ・カンボジアへ8日間の旅をすることになる。

バンコク編へ

大阪の異世界・飛田新地①

2009年5月30日(土)


大阪で友人の結婚式

尼崎に住んでいる友人の結婚式に行くことになった。結婚式場の場所は大阪の心斎橋。

このときまで大阪という所に人生で一度も行った事がなかったのだが、「心斎橋」という地名の響きがなんとなく大阪っぽいな~などと思った。

結婚するのは大学時代からの友人である。彼にはサーフィンを教えてもらったりした縁で、住む場所が大分離れてしまった現在も交友が続く。ぼくは現在横浜に住んでいるので、他に関東にいる大学の同級生5人でレンタカーを借りて大阪に向かうことになった。

静岡のサービスエリアで名物の焼きソバを食べたりしながらの、まったりとした移動。道中、各地の名産品を取り揃えたサービスエリアが続くため、結婚式場に到着するころには既にお腹はいっぱいになってしまっていた。

そして披露宴は無事に終わった。新郎の勤める外資系企業のフランス人上司の祝辞が面白かった。ガキの使いの罰ゲームで以前「フカワクン、ヒトコトネタヤッテヨー」というのがあったが、大旨あんな感じの挨拶だった。

2次会が終わるころになって、友人たちと「新婦の友達誘って、3次会をしよう!」という話になりかけていた。しかし、友人康夫が「いやいや、大阪にせっかく来たんだから赤線に行こう」と言い出した。
赤線?なんだそれ。と思いながらも楽しければなんでもよかったので康夫に任せることにした。

康夫は新郎の会社の同僚からどこの赤線がいいか聞いている。しばらくして行き先が決まった。

康夫「飛田新地に行こう。」

こうして大学の友人5人で、飛田新地にタクシーで向かった。


結婚式終了。飛田新地へ

途中、タクシーの運ちゃんが飛田新地についての説明を軽くしてくれる。

運ちゃん「妖怪通りはババアばかりなので、青春通りに向かいますよ。」

運ちゃん「目的地に着いたら、店の入り口にババアがいるので、そこで料金の交渉をしてください。」

運ちゃん「入り口のババアも大昔は現役だったってケースが多いんですわ。」

運ちゃん口が悪いな。。どうやら飛田新地は風俗街のようだ。詳しく聞かずに現地に着いたほうが面白いかも知れないので、特に何も聞かなかった。この時点では大阪ローカルのキャバクラみたいなものかな、と思っていた。

そんなこんなで20分ほどして、飛田新地に着いた。そこは現代の日本とは思えない場所だった。

江戸時代を思わせるような古い、しかししっかり手入れのされている木造の宿場町のような通りが目に入った。通りにはたくさんの提灯がぶら下がっていて、タイムスリップしたような感覚に陥る。

次に目に入ったのは、店の広い間取りの玄関に鎮座する着物を着た美女だった。その隣に座っているババアが声をかけてくる。「お兄ちゃん、この娘うまいよ。」「兄ちゃん兄ちゃん、この娘優しいよ!」通りにはそんな店が数十件も続いていて、この上なく妖しい雰囲気だ。

呆気に取られている中、康夫がこう言った。

「じゃあここらで一旦解散しようか。1時間後にさっきの駐車場で!」


遊郭で見つけた着物を着たリア・ディゾン

あっけに取られながらも、とりあえず歩きながらどの娘がいいか選ぶ。しばらくしてリア・ディゾンそっくりの娘を見つけた。ぼくは「これだ!」と思って隣のおばちゃんに声をかけて2階にあがる。純和風の、薄暗い建物の階段を上がりながら、不安と期待で心拍数も上がる。

リアは誇張なしで「本物より可愛いんじゃないか」というほどの可愛さで、着物もとても似合っていた。店に入ると、一人で6畳間くらいの部屋に通された。待っている間特にやることもないので、記念に部屋の写真など撮ってみた。

・飛田新地の一部屋
Destination Unknown-異様な光景の部屋

しばらく待っているとリアがお菓子と麦茶、メニューを持ってきた。あとで知ったことだが、飛田新地は料亭という「体」で営業をして、女の子は「仲居さん」なのだ。そのため、形式として飲食物を客に提供する必要があるらしい。

一応部屋には「メニュー」なるものもあるのだが、そこには飲食物の品書きはなく「滞在時間」の料金表のみが乗っている。

・飛田新地のメニュー。どれくらいの時間にするかだけ書かれている
Destination Unknown-料金表


戻ってきたリアは着物ではなくラフな格好に変わっていた。おそらくはすぐに脱ぎやすいように。

後編へ続く