神楽坂に、おかしな名前の中華屋がある…ENGINE=エンジンだが、常識的に発動機だと思うからおかしいので、実は、そうではないようだ。

 確かめていないから定かではないが、猿人ということらしい…猿が人に進化する。中華も進化していいじゃない、ということのようだ。

 飯田橋駅から坂を登り、毘沙門天近くの横丁を右折する…神楽坂独特な細い路地を、右へ左へと角を曲がりながら、歩くと、繁華街を抜けたあたりの、小さなビルの一階にENGINEがある。

  オープンが2015年というから、繁華街の中心には、店が見つからなかったのかもしれない。

 とても判りづらい所だが、店の前の急な石段を降りると、極小な寺内公園なるものが隣接している。

 カウンターとテーブル併せて、16席という小さな店だが、料理は一流で、ヌーベルキュイジーヌと言うやつのようだ。

 何度か食べたが、和と華の食材を合わせて、創作した中華料理といえば、正しいのかもしれない。

 初訪問は、2015年6月だったが、その日のランチは、担々麺と冷やし中華、そしてコース1800円だった。

 最近は、ランチ4000円近いコースのみになったようだ…コロナ禍以来,行っていないが、ミシュラン・ビブグルマンに選ばれ、食べログ評価7.2で、百名店に出世しているようだ。

 当日1800円のコースにでてきた、黒酢の酢豚が、今では名物料理になったようで、またトウモロコシの炒飯は、絶品だと思った。

 神楽坂には、以前紹介したことがある、老舗の龍公亭や、新進気鋭・女シェフの梅香など、旨い中華がたくさんある。蕎麦屋もある。そのた和洋中エスニック、食いしん坊には楽しいところだ。