昔のツーリング日記を書き起こしています。

 

 

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それでは、ここから日記の本文です。あと、写真は全てイメージです。

 

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1986年9月13日(土)晴れ(夜から雨)

 

11:00AM。ハンコが届いたので出発(㊟「ハンコが届く」が何を意味するのかは不明)。時間が遅いので明るいうちに着けるかどうか心配だ。11:30に桶川を出た時のメーターは305.5㎞。本当に今日のうちに着けるのだろうか。

 

13:30、ちょうど二時間経った。ガソリンを入れる。(1.20ℓ、145円)

この時のメーターは365㎞でした。このバイク、燃費いーなー

 

メットのシールドってやっぱり必要だよね。

虫なんかゴンゴンぶつかって来るし、ジャリ積んだトラックからは石も降って来る。

 

 

宝積寺グリーンパーク(㊟現在は鬼怒グリーンパーク)で持って来たおにぎりを食べる。

 

那須湯本に行く途中の松林は森のにおいがしてとてもいい所だ。今日の日差しは強かったけど、さすが秋で空気がひんやりと冷たい。あの夏の下品な暑さはもう無いと思うと残念だ。

 

山を登って行くにつれて道が濡れてくる。雨でも降ったのだろうか?

そういえばさっきからアブネー雲が垂れ込めている。早くYH(㊟ユースホステル)に着かなくっちゃな。

 

小さなさびれた温泉旅館の前で地図を広げていたら、その旅館のタコみたいなおじさんがエライ親切にしてくれた。(ひょっとしてうまいこと言って私をこの宿に泊まらせるつもりなのかも?)と思ったが「単なる親切」であった。

その上、この旅館の客らしき自動車が私のいる駐車場に侵入して来たらそのおじさん、

 

「だめー!!バイクがいるんだから!しっしっ!」

 

って追っ払ってしまったのだ。

 

とにかく、何とか道を教えてもらって小さな山道に入ったらボツボツと大粒の雨がすごい勢いで降ってきた。

 

あーもーヤダナーどうしよー

 

と思ったら、ラッキー!「那須高原YH」の看板!ヨカッタ!

何とか落ち着いたぜ。

 

ユーコ(㊟)に電話したら本人とは話せなかったけど、明日会えるそうだ。

 

※この街は温泉のにおい!

 

 

国道4号線は思ったほど車がすごく無かった。

こういう大きい道はトラックが怖いけど、でも絶対に間違えずに目的地に着けるという利点があるのだ。

 

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(㊟)カプセルホテルやネットカフェが無かった時代、若者が安く泊まれる安宿は基本的にユースホステル一択でした。男女別の畳の大部屋や、二段ベッドが並ぶような大部屋が基本。追加料金を出せば個室や家族部屋も可。食事は前もって申し込めば朝食と夕食を付けることもできる。私は枕カバーと一体化した寝袋のようなシーツを持参したが、これがあればさらに割引がある。

会員証があれば全世界のYHに割引価格で泊まることができるので便利。

 

(㊟)ユーコは私の専門学校時代の友人で、卒業後は那須高原にある「南ヶ丘牧場」という観光牧場で住み込みで働いていた。

 

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