2024年1月5日公開作品。



主演はソフィア・オテロ。

第73回ベルリン国際映画祭で最年少9歳にして最優秀主演俳優賞(銀熊賞)受賞で話題になっている。


自然体のかわいらしさ、切なさ、戸惑いの感情は演技を超えて私たちの心を鷲掴み❤️にしてくる。


夏のバカンスでフランスからスペインのバルク地方にやってきた、お母さんと3人の子どもたち。


末っ子のアイトールは男の子(ソフィア・オテロ)。

けれども男の子の名前で呼ばれるのがいやで家族には「ココ」と呼ばれていた。



ところが、このバスク地方ではココは坊やという意味合いだった。


それに気づいてからはその呼び名をも嫌になり徐々に家族に対して心を閉ざしていく。



自分のアイデンティティに対して戸惑いを覚えていく。


少年だけれど本来の心は少女👧なのだ。

ジェンダーでいきたいと、とまどいながら本当の自分、ありたい自分を取り戻していく。



お母さんは息子には自由に生きていって欲しいと願う。


母親もまたそうは言いながら自身のアイデンティティを模索しているよう。



母の実家は養蜂場をやっていた。

ミツバチはとても人間に共通する社会性を持っている生き物だ、と大祖母との交流を深めてココは自分自身と闘いながら自分を成長させていく、自分の居場所を見つけていく。


自然光の中で美しく描かれ、観るものの心に響く。


言葉に縛られない分、この頃の心は自由だ。

目に見えないモノにも感じたりすることができる。



言語化した時点で私たちはその言葉に自らが縛られる。

その範疇を抜け出せなくなる。