
きょうは、 福島県二本松市で行われた、郡山台遺跡第11次発掘調査現地説明会に行ってきました。 郡山台遺跡は、平安時代にこの地域に置かれた古代の役所である安達郡衙の跡ではないかと考えられています。 江戸時代の地誌をもとに昭和51年から発掘調査が行われ、遺跡の東部(東地区)では掘立柱建物跡や礎石建物跡などが多数見つかり、安達郡の役所の中心的建物や倉庫跡とみられています。 また遺跡の西部(西地区)では、安達郡が設置されるよりも前の8世紀初めごろに建てられた寺院跡も発見されています。

今回の調査は遺跡北西部で実施されたもので、掘立柱建物跡2棟、竪穴住居跡6軒などが見つかりました。 掘立柱建物跡は大小2棟で、 このうち大きい方の建物跡は、桁行5間(約10m)・梁行3間(約5m)の大きさをもつ南北方向の建物跡です。 1枚目の写真で、真ん中にいる調査員さんの周りにある穴が、その建物跡の柱穴です。 この建物跡は郡衙の中心的建物が集まる東地区の建物跡と似たような規格でした。 遺構が少ないとみられていた西地区で、このようなしっかりした建物跡がみつかったことから、これまで考えられてきた安達郡衙の構造を再検討する、貴重な発見だということでした。 【参考文献】 二本松市教育委員会 2015 「郡山台遺跡第11次発掘調査現地説明会資料」
