
今日は、東南アジア考古学会の大会のお手伝いに行ってきました。 東南アジアは全く私の専門とは違うのですが…… でも非常に面白いお話を聞くことができました。 今回の大会テーマは、 「飾る・祈る・標す -南海の装身具-」 基調講演の講師は、台湾中央研究院の飯塚義之先生。 『東南アジアに拡散した台湾ネフライト』というタイトルで講演して頂きました。 先生のご専門は考古学ではなく地球科学。 各遺跡で出土しているネフライト(軟玉)製品の科学分析から、台湾産ネフライトの拡散の様相を明らかにした研究。 これはご講演後の質疑応答で出たお話なのですが、 日本の各遺跡の調査で石材が「蛇紋岩」として報告されている石製品の中には、実際にはネフライト(軟玉)であるものも少なくないのではないか、というご指摘が興味深かったです。 講演後には研究発表が行われました。 各発表題目と発表者は以下のとおりです(敬称略)。 深山絵実梨(早稲田大学大学院)「環南シナ会地域の耳飾 -鉄器時代の有角玦状耳飾を中心に-」 俵寛司(サイバー大学)「身体の表象と権力 -青銅製装身具からの考察」 小寺智津子(国士舘大学)「紀元前後のカリガラス製装飾品とアジア社会の交流」 山野ケン陽次郎(熊本大学大学院)「先史琉球列島における貝製腕輪の研究」 研究発表の内容に関しては冊子にまとめられています。 東南アジア考古学会編 2010 『東南アジア考古学会研究報告第8号 東南アジアの生活と文化Ⅲ:飾る・祈る・標す-南海の装身具-』 上の写真がそれです。 興味のある方はご覧になって下さい。 また、来年の3月に、昨年度の大会テーマであった塩に関する研究論文集が刊行されます。 東南アジア考古学会(編) 東南アジアの生活と文化『塩の生産と流通-東アジア~西アジアまで-』 発行:株式会社雄山閣 2011年3月刊行予定