親は一番近い他人。
シングルで育った私は幼い頃から
母親が全てだったと思う。
大好きだったしそれと同じくらい
怖かったから反抗期もなかった。
母親に否定されればなかったことにして
母親に認められることを選択してきた。
母親に従っていれば全て正解で
間違いは無いのだと信じてきたからだ。
でもそれは違うんだと感じ始めたのは
18歳を過ぎた頃だったかな。
「ママは完璧ではなく強くもない」
そう言って母親は私の目の前で泣いていた。
この人は何を言っているのだろう?と
理解できずにただ立ち尽くしていたのを覚えている。
人生で一番尊敬していて完璧で最強の母親が
突然自分は弱い人間なんだと言って泣いているのだ。
意味がわからなかった。
そしてそれから段々と母親も未完成な人間なんだと
感じる場面に出くわすたびに複雑な心境になった。
そして私に子供が産まれ家族を持ち(順番←)
母親はいわゆる一般常識とはズレていることを
理解していくことになるのだ。
そして同時に、私にもその価値観があり、
夫に指摘されて気づくことが多々ある。
そうそう、私は結婚後も変わらず母親の言いなりだったので
夫にお前は母親の人生を生きているのかと言われたことがある。
その夫の言葉が私の母親離れを助長したと思う。
母親の言いなりにならなくてもいいのか!
母親が否定したことをやめなくてもいいのか!
母親に認められなくてもいいのか!
考えるほどにいかに自分が母親に依存していて
勝手に母親に縛られているのかを自覚した。
母親は自分とは別の人間なのだと。
一番近しい他人なんだと。
それがわかったことで心が軽くなった。
とは言っても長年積み上げてきた考え方を
急に変えることは難しいことで。
未だに母親に感情を揺さぶられることは多い。
育児のことになるとなおさらで
子供達のこともやたらと指摘してくる。
子供に何か問題が上がるたびに
育てる環境、私たち親の問題だと言う。
このままじゃ子供達がおかしくなるだとか
夫や私の親としての姿勢や態度が悪いだとか
当時育児に悩んでいた私には
追い討ちをかけられる気分だった。
でも母親は無自覚らしい。
否定してるわけじゃないという。
どの辺が否定していないのか謎だ。
嗚呼、止まらない。←
今日はこの辺でやめておこう。
とりあえず親は他人であることを
肝に銘じておこう。
そして、私自身も子供たちとの関係性を
しっかり考えていこうと思う。