ぬけるような青い空の下で、夏の日ざしが美術館の白いコンクリートの壁に踊るように輝いている日であった

一見何のかげりもない軽妙洒脱な世界の裏側に、暗い悲劇的な「低音部」を鋭敏に感じ取って、そこから漱石という人間の内部の本質に迫っていこうとするその鋭い分析
前代未聞の黒星が刻まれた

まるで底が抜けたような角界の危機的状況で

日本人の意識の深層に根ざしているはずの「相撲という文化的なシステム」を、変化する現代日本社会の中でどのように位置づけていくのか、ということ

幅広い学識と文学的想像力を駆使しながら、相撲の歴史を探り、その宇宙論的広がりを浮かび上がらせた
のが同書


作家的直観によって相撲に備わる身体的な技芸の性格と
魅力を鮮やかに指摘し、幼時からの無類の相撲好きの情熱によって、このチカラ
ビトをめぐる光と影のドラマを類まれな文学作品に仕上げていました

年を笠にきて、ひとを煙に巻く

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カオス状態の心に渦巻くものに何らかの脈絡をつける営み

静寂の極みであったり、様々な内実を映し出す

自己救済だけで終わらずに、社会の共有財産

不老長寿を願い、それを実現した

ゆっくり死の現実が見えるようになり、死を語ることがタブーでなくなってきた

様々な宗教が来世を説くのは、宗教が無条件の受容を理想とするから

天国や浄土は帰る場所の象徴

死と向き合うことによって、日常が揺れる、価値観がぶれる、そこから何が出てくるのかを見つめる

愛する子や孫の生命のために、生存環境と資源を譲り渡す瞬間

ことばで他界を創り出し、自ら創り出した死後の世界に依拠しつつ、この世を去ることを「仕方ない」と許容している

涙もなく、「逝くよ」と自分で自分に言って、「楽しかったかもね」とにっこり笑って自分を寿いで逝くのかもしれない