セネットの労働倫理と自分の社会生活を照らして考えらえるくらいには、真面目な会社員生活を送れているのか。

6章、面白かった~。以下引用と要約。

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今日の労働倫理において必要とされるのは、勤勉さや自己規律に基づく経験の深さではなく、チームワークだ。

 

<古い労働倫理>

古代の労働倫理 ー実践的禁欲主義、怠惰と戦う自己規律

ヘシオドス 「先延ばしにするものは、荒廃と格闘する憂き目に遭う」

不確実な自然と戦う。

 

ルネサンス期の労働倫理 ー歴史的人間、人生を意味あるものに自己形成

ピコ・デッラ・ミランドラ 「人が自ら何事も生み出さないのは下等である。」

人生を意味あるものにかたちづくることが美徳。

 

プロ倫 -世俗的禁欲主義。自己形成と自己規律の融合

人は最終的に何かを成し遂げる為に(自己形成)、当面は自己規律に沿った行動をするべきという「駆り立てられる人」

ウェーバー「人は誰も自分の悔い改めが完全かどうか確信を持てない」と明言、

人間的幸福の源泉ではなく、精神的な強さの源泉でもない。

 

<今日の労働倫理>

チームワーク ー皮肉の人、古い労働倫理と対立する集団倫理

・コミュニケーションそのものが、意思伝達される事実以上の重要性を持つ。

・古い労働倫理は自分自身の正当化、

 チームワークは「いま」という時間やイメージを志向。結果よりも「いま」を協調的に過ごす事の重要性。

 結果が伴わずとも、正当化もせず次に移っていくだけ。

・「権威と責任」は消失しており、リーダーはファシリテートするのみ。

・どの場面にも持ち運べるヒューマンスキルの重要性。

 

権威と責任の所在を欠き、結果ではなく「いま」への集中が許された結果、

「自分のいうことは移ろいやすい」皮肉の人の登場。

価値を認めてくれる人も、権威も不在であり、皮肉の人は自らの価値を確信できなくなる。

 

人を漂流させる新資本主義の中で、人生の歴史をどう組み立てるか?

 

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セネットの言いたい事とずれる事は承知の上だけど、、チームワークの労働倫理に身に覚えがあるなあ。

若手一人一人に自由が与えられている代わりに、父性的な権威は無い。自由の上で方向が分からず彷徨っている感じ。

「いま」を協調的に過ごす事の重要性。関係者が納得している事が一番大事であると感じる。

でもこれ、JTCの特徴だと思っていたけど、20年も前のアメリカ的経営として論じられているのも面白い。

経済規模を見るとそれでアメリカは結果が出ているようだけど(笑)

この章だけを切り取ってしまったけど、どう帰結するのか楽しみ。

 

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