永遠の昨日/榎田 尤利
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大好きな作品「夏の塩」「夏の子供」と同じ作者さんでしたので、購入と言うわけでなく。

同じ作者さん、というのは読み終えてから気づきました。

私はまだこの3作しか榎田さんの作品は読んでないのですが、なんていうか透明感があって大好きです。

実をいうと始めら辺は苦手な表現(血とか、そういうの)があって全部読めるか不安だったんですが(笑

気が付けば一気に読み終えてました。


この手の、消えてしまう、みたいな作品は読み終えたとき、どうしても毎回悲しさの方が勝るんですけど、永遠の昨日に至っては最後は心が温かさオンリーになりました。

浩一が満の元ではなく、最終的に家族を選んだのも表面的にパッと見てしまえば悲しいですが、全体を読んでからの、その結末だとこれでいいんだ、と捻くれることなく感じました(笑)

最後の「俺、大学生になった」という一文もふわり、心にきてとても好きです。

(ボキャブラリーが欲しいひぃいいいいい)


ちなみに、浩一の時点で「おっ」と思っていましたが、父親の名前が浩史だったことで、別の意味で最後たまらなかったです^p^