伊是名夏子さんの「JRに乗車拒否された問題」
炎上を受けての彼女の反論ブログに感動していまいました。
炎上に対して理路整然と反論しています。彼女のような人が社会を変えていくんだろうと感じました。
しかしそうは思わない人が大勢いるようで更に炎上している現状は残念に思います。
この一連騒動に関して、JR職員を擁護するのは分かりますが、それで彼女を叩くような人間にはなりたくないと思いました。
彼女を叩くような輩は、見て覚えろといって何年も何も教えない寿司職人のことも叩くでしょう。
自分に対しては手取り足取りやってもらいたいのに、自分のせいではないハンデキャップで強く生きてきた彼女が普通の人のように人生を楽しもうとすることを奪う権利はありません。
障がい者(この言葉は憚られますが)の話題でいつも思い出すドラマがあります。松坂慶子と筒井道隆の松本清張の「或る『小倉日記』伝」というドラマです。
細かい内容は覚えてないのですが、障がいのある息子の筒井道隆の元に若い女性が来るようになり、嬉しそうな息子を見て母である松坂慶子がその女性に息子と結婚してほしいと言ってしまい、それ以来女性は来なくなってしまいます。それを知った息子がそんなことまで望んでないと母を責め立てるシーンです。(細かいセリフは違うかもしれませんが概ねそんな内容だったと思います)
母として少しでも幸せにと願う母と、障がいのせいで細やかな幸せを生きる糧としている息子が切なく素晴らしいドラマでした。
しかし伊是名さんはそんな生き方にノーと言っているのです。それは遠慮がちに生きてしまっている障がい者の人達へのエールでもあるのだと思います。
今、さかんにSDGsやESGが叫ばれてます。
意外と今回の件でJR東日本が動くんじゃないかなと思ったりします。出世してる人は、炎上させて文句ばかり言ってるような輩は嫌いで、彼女のようなパイオニアが好きだし、偉い人の鶴の一声で社会は動くからです。
彼女のブログを読んで、私の頭の中ではブルーハーツの「ダンスナンバー」が鳴り響き、久しぶりにロックな気分になりました。
ほんの少しの想像力と優しさ、それを持って生きていきたいと思います。