医師からガン宣告された後、
誰かに話を聞いてもらいたいけど
誰に話そうか・・・と悩んでいたことをふと思い出した。
なんで、自分がなるん?
なんで?なんで?なんで?
いろんな後悔が頭の中をグルグル
去年、検診行っとけば…
(忙しいとかじゃなくて、あと回しになって1年空いてしまってた。)
あれが不正出血やったのか?
あの時に病院に行ってれば…
あの時…
あの時…
考えても仕方ないことが、頭の中を占領する。
特に休みの日は辛かった。
ガン宣告されて、1週間ぐらいが一番もやもやしてた。ガンが体の中でどうなってるのかわからない状態。
宣告されても思ったより冷静にいられたし、夜に泣くということもなかったし、普通に仕事もしてたし
けど、誰かに話を聞いてもらいたいという気持ちがだんだん強くなってきた。
近くに住む母親?
一番あかん。悲しませるのが目に見えている。
(なかなか病気のこと話せなくて 結局、入院する2日前にやっと話せた。)
旦那?違う。
私の中ではできたら頼りたくない存在。
旦那が病気になったら看病できるかな?できひんなぁと思っていたら、自分が病気になってしまった。
精密検査の結果も一人で聞きに行ったし(悪くても上皮内がんぐらいにしか思ってなかったのもある。)
セカンドオピニオンも本当は誰かについて来てもらいたかったけど、一人で行った。
仲の良い友達の顔が何人か浮かんだけど、ショックを受けるだろうし、私に何て声をかけたらいいのかと悩ますのも…
次に顔が浮かんだのが、久しぶりに会った昔の同僚で、ステージ3の大腸がんになって、最近無事5年経ったという A君。
優しい人だし話は聞いてくれるやろうけど、そこまで親しくなかったしなぁ。
結局、2、3回食事しに行ったことのあるイタリアンのお店のシェフに話を聞いてもらおうと思いつき、まだランチの時間に間に合うからと急いで車を走らせた。
7人座れば満席のカウンターだけのお店。
なので、シェフとの距離感が凄く近い。
初めて常連の友達に連れて行ってもらった時、途中から他のお客さん全員とシェフとみんなで話が尽きず大盛り上がり。一体感がハンパないお店。
お客さんの話もよく聞くし、自分の意見もバンバン言う。
どうやって切り出そうかと考えていたら
向こうから、
「元気だった?」
普通なら何気ない挨拶なのに
一瞬、黙ってしまった。
「今は元気なんやけど・・・元気じゃないというか。」
その後はこれまでの経緯を一気に話した。
その間、シェフは顔色一つ変えずに耳を傾けていてくれた。
そして
「回りでよくある話やから。」
と淡々と普通に話をしてくれた。
言葉に詰まることも言葉を選ぶこともなく。
思わず涙が溢れそうになっていた。ガン宣告されてから初めての涙。
最後に
「根拠ないけど、そんなに大したことないと思うよ。」
と励ましてくれた。
身近な人に言われたら、そんな無責任な事よく言うわと複雑な気持ちになったかもしれないが、その時はその一言が嬉しかったし勇気をもらえた。
話すことで覚悟ができたし、心も少し軽くなった。
ガンになったことを話す人、凄く迷うけど話すことで気持ちの整理もつくし・・・
仲のいい友達に話してもそんな心配するようなことはなく、悪友は悪友のまま (笑)
大事な友達には話すことによって、
ガンにならないよう気をつけて欲しい、
ガン検診もちゃんと受けてねという啓蒙活動に近い気持ちになる。
結局、話したくない人にはムリに話さなくていいという結論に~