寂しいです、行かないでください、あなたじゃないと嫌です、ついて行きます


そんな言葉がちゃんと言えたら、口に出せたらちょっとは俺も楽だったかもしれないのに

あなたの問に対して俺はただ泣くだけでした。

ただただ、俯いて涙を流すだけでした


行かないで欲しいよ。俺と一緒にいてよ

そんなこと、今更になって言えるわけないし


セフレでいいからって。俺を見てくださいって

言えたらきっと楽だったのに

楽だったのになぁ


転勤の話を聞いて、凄く悲しくて辛くてその気持ちを隠すように偽って喜んだ

行かないでって言いたかった。なんでって、決まってから言わないでって言いたかったよ

言えなかった そうなんだって、ばいばいって そうとしか言えなかった ずっと泣いて、泣いて、泣いて。


貴方は俺の為に、会うチャンスをくれた。

言葉をちゃんと伝えるチャンスをくれたのに、俺は3日間ひたすらずっと悲しくて泣いてるだけだった

行かないで、とも 大好き だとも言えずに、名前も呼べず全部終わった

もう最後なんだって思っても口に出なかった

出す余裕がないくらい 寂しくて辛くて悲しい現実だったから


お酒が入ったあなたを久しぶりに見た。頬が赤い、口が回ってない。疲れてるんだなって思った

家はゴミの山だった。相変わらずきたねぇ、とか思ったり思わなかったり

あなたの部屋を少し覗いた。引っ越してきた時からダンボールが増えてた。引越しの準備か、とか考えた

ちょっとだけ心が痛くなった。


タバコの吸い方、変わってなかった。いつまで経っても増え続ける灰のゴミ

ねぇ、実は俺が捨ててたんだよ とか言っても、もうどうも思わないよね


今日はシラフ そう言いながら貴方はお酒を飲んだ

お酒飲んじゃった、なんてふざけて言ってた

俺、内心キレてたよ。相変わらずだなって思った

そこも愛おしいと思ってしまった


寝相、悪いわけじゃないけどモゾモゾするのが可愛かったな

離れるとすぐ手を伸ばしてきて、ぎゅって抱きしめてくれる

あなたの体温は本当に、暖かくて。

本当に、本当に、心地よかった


そういうコト。

あなたはもちろん慣れてるから。俺はただついて行くだけだった

ねえ、そういう時に、そんな言葉言うのは卑怯でしょ

何回もそう思った。今までもずっとそうだったよね

お酒の味がするちゅー、嫌いじゃなかった


おでかけ ちゃんと安全確認して、ごめんってすぐ謝るところ。いつもそうだったらなぁとか思ったりした

どこでもいい、なんでもいいとしか言わない俺を引っ張ってくれてありがとう


ご飯、美味しかったな

作ったら食べる?って、その優しさが嬉しかった。美味しかった。

あなたの料理、もっと食べたかったな、とかワガママ


デリカシーのなさ。本当に呆れるよ

俺をなんだと思ってるんだろうってほど、酷い言葉の連発。何言ってもいいと思ってるよね?

俺ならなんでも許すと思ってるよね、カチンと来たことももちろんあったよ多々あった。

それでも、嫌いになれなかったなぁ


部屋の汚さはほんとにピカイチ

掃除しろよ、、とか思ったりして、掃除したくなる心をぎゅっと抑えた

きっとそんなことしてもどうせ無駄になるから。

全部、無くなるんだから


俺の思い出も全部、なくなりそうで怖いや

たった3ヶ月。されど3ヶ月、楽しかった思い出も、嫌だった思い出も沢山あるよ

全部全部、忘れちゃわないでね

俺の事、覚えていてね

嫌になったら戻ってきてね また俺を呼んで

いつでも駆けつけるから



なんだかんだで 名前、呼んでくれたね

俺、あなたから呼ばれる名前が本当に大好きだった。

呼ばれ慣れてない恥ずかしさと、大好きな人の声。

すっごく、何回聞いてもドキッとして嬉しくて

その名前で生まれてよかったって。本当に、思ったよ



あの時から好きって言葉は、二度と言わなくなったね

思ってないこと言うなよって、説教臭かったかな

俺が期待しちゃうから、言うのやめちゃったのかな

俺のせいで、ごめんね

嘘でもほんとでも嬉しかった。もう、疑わないよ


口に出せない女でごめんね

言葉に出来ない女でごめんね。


最後の最後まで、ごめんね