とある公認会計士の日記

とある公認会計士の日記

某ファームに勤務している会計士が業界に関すること、興味のあること、日々の出来事などをコメントします。

タイトルの件ですが、会計事務所に勤務していたことがあるのでその売上構造について実態を書きます。

会計事務所は税務業務中心に売上が計上されるのは皆さまご存じの方も多いと思います。

マーケティングの下記の3つに区分して説明します。

・フロントエンド(集客用商品):記帳代行、税務申告作成、年末調整、給与計算等の通常の税務業務
・ミドルエンド(利益商品):SPC(特別目的会社)、医療、資産税、事業承継、FAS、IPO等の高収益業務
・バックエンド(利益商品)M&A、不動産、保険の仲介

会計事務所では、フロンドエンド商品にて月々の顧問料を頂き事務所経営の最低限の固定費をカバーできるようにすることが多いです。今はやりの言い方ではサブスクリプションモデルとも言えます。ただ、この税務顧問料は年々デフレ化が進んでおり売上は基本的に右肩下がりになっているのが現実です。

 

そこで、多くの会計事務所ではミドルエンドの高収益業務やバックエンドの仲介ビジネスに取り組み売上拡大を図ろうとしていることが多いです。そのため、会計事務所はM&A仲介会社、ハウスメーカー、保険の代理店登録をして顧問先からニーズが発生したときに仲介でスポット売上をたてようとすることが多いですね。

 

以上、ご参考になれば。