何十年も話してない旧友から、遊びのお誘いのメッセージが来た。
それをみた瞬間、僕の気持ちは、かなりの不快感だった。
そのお友達は、学生時代の親友。そして僕が一番弱った時に助けてくれた友達でもあった。
当時は本当によく遊んでいた。
ところが環境の変化、その人自身の変化、
そして、自分がカウンセリングを長年受け続けてきて、感覚や感じ方が変わった結果、
だんだん彼が合わない人に見えてきて、
それ以降、その人はどうも不愉快に感じる相手である。
彼が変わったと思いたいが、
もしかしたら彼は元々こういう人であるだけで、
当時は、自分が気持ちを抑圧していたり、人が離れるのが不安ということも強くあったのか、
その人がよく見えていた可能性がある。
彼にとって僕は、都合が良かったかもしれない。
僕もそうしていた方がマシだったから。
今僕の見える彼は、対応が、いくら親友とはいえ失礼というか、
自分の尊厳を傷つけられる感じの言動と態度。
とはいえ昔の感覚もゼロではないから、今ものすごく葛藤に苦しんでいる。
でも、一つ大きく成長した事実として、
いま自分の中に、「あれ?おかしいぞ?」という感覚があること。
何その態度?
もっと言い方があるんじゃない?
これは、怒りの感情。
この怒りは、相手に言うとか、ぶつけるものではなく、
ただ自分が感じて、体の中にあるものを、息と一緒にゆっくり吐き出す。
「ふぅ〜」「ハァ〜」
自分の気持ちに気づけるようになったのは、大きな成長だ。
過去の自分はこの気持ちに蓋をしていたから。抑圧、つまり、そもそも気づいてもいなかった。
ゆっくり吐き出して自分の気持ちを認めると、
冷静な判断ができるようになる。
なんだこの人、もう知らん!いや!という、感情的からきた考えではなく、
この人と一緒に過ごすことで、自分はどうなのか。
自分はどうしたいのか。
昔と今とでは違う。
合う合わないもある。
これは、良い悪いということではない。
僕の場合は、彼から誘われたイベントには行きたくない。
そこへは何度も行ってるし、もう飽きている。興味もないし、そもそも人混みがすごいのが嫌。
あとは、自分がその人のガイド役をしたくもない。(ここ行きたい、あそこ行きたいとたくさん言われたので)
そこに、自分に特にメリットがない。
ただ、彼がどうしているかは気になる。
もう何十年ぶりに会う事になるから。
だから、ご飯を一緒に食べながら、近況を話すくらいなら良いかな。
これが今の自分の答え。
ここまで自分の気持ちや欲求が分かったのは、大きい。
ほんの一つの人間関係の話だが、ここに書いてみるとなかなか深いものだ。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。