テレビ局PDについて(復刻) | K-POP(勝手に)うんちくブログ

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韓国芸能、K-POP、新曲について勝手に語る。

音楽番組に関する、前ブログの記事を持って来ました。
 
【質問】
先日ネットで音楽番組終了後の控え室廊下に、アイドル達がズラーッと整列している写真見ました。(手前にセブチとTWICEも写ってました) 番組PD様に挨拶する為に 収録が終わっても皆居残っているのだとか。旧態依然とした慣習に(-_-;)音楽番組PDってそんなに偉いの?と疑問を持ちました。昨今の音楽番組は視聴率も低いし、出演者への出演料も少ないのに?何でそこまでしないといけないのかしら。3年程前にも同じ様な記事を読んだ記憶が・・・当日出演者100名程が廊下に並んでPDを待つ図と共に1位グループのマネージャーは番組スタッフに夕食準備までしなければいけないと書いてあったんです(◎_◎;) 売り出し中の新人さん、中小事務所所属Gが、また番組に呼んで貰えるようにと挨拶に並ぶのは分かるんですが…ベテランや超売れっ子たちも、収録終わってもPDニムへのご挨拶に並んでるのに違和感を持ったんです。挨拶は基本!と言えど、早朝からの長~~~い収録後に『早く帰らせてあげてよ!』と思う私が甘いんでしょうか?(^^; ちなみに友達に言ったら「美男美女揃いのアイドル達が狭い廊下で並んでて、恋が芽生えたりしたらどうしてくれるんじゃ!!」憤慨してました(←そこかよ)
それとは別に、音楽番組に関しては 以前からカメラワークが酷過ぎる! 肝心の場面で引き画像になったり、船酔いしそうな揺れとか常態化してて、何とか改善して!と感じます。 PDは挨拶受ける時間あったら、カメラ技術向上講習会でも反省会でも開いてくれと思う私です(^▽^;)


そうですね、確かに中小事務所ならともかく、大手事務所やベテラン歌手までが並んででも音楽番組PDニムに挨拶する理由(メリット)、ちょっと謎には思いますよね~
 
〈その一 挨拶は基本!先輩のお陰で今がある!〉
どこの大手事務所も、設立していきなり「大手」になったわけではありません。先輩、そのまた先輩、そのまたまた先輩から受け継がれた知名度や功績により、今の自分たちの地位が確立されたわけです。特に韓国は上下の関係も厳しいですし、今現役バリバリに音楽番組で活発に活動していたとしても、いくら売れっ子で大手所属だからと言って、まだまだ芸能人としてはヒヨッコ同然です。

EXOですらまだ芸能生活で言えば『若手』。少なからず、彼らの今があるのは、大先輩たちがこうやって番組PDニムに並んで挨拶周りや地道な広報活動をしてくれたお陰でテレビ局との太いパイプが繋がったわけであり、彼らも同じことをしないといけないのは当然かと思います。もし「俺たち大手だし~♬」と、態度がデカく、挨拶さえまともに出来ないグループになっていたら、まず大先輩から猛烈に怒られるでしょうね。
 
ユノからスホへ
ミスをしたメンバーには、怒るのではなく励ましてあげる。でも礼儀をちゃんとしなかった時は厳しく怒りなさい。

アーティストとしての謙虚な姿勢を常に持つことをアドバイスした。なんて話もあるぐらい。
トップの歌手になればなるほど、実はその姿勢や立ち振る舞いは周りの歌手やスタッフ(悪評ってすぐ広まる)、常に全ての人たちから見られているという存在になります。逆にトップ歌手だからこそ、率先して素敵な姿を見せることが大切なのだと。事務所に関係なく、どの後輩たちからも「慕われる、尊敬される先輩」に自分もならなければいけないですよね(^^)
 
そして、PDニムの立場になれば、いくら大手所属だから、バックが大きいから、と言えど、さすがにふんぞり返って偉そうな歌手は使いたく無いでしょう?wwwそりゃ、中小所属で必死に挨拶回りしてくれる歌手の方が、内心は可愛く思えるはずです。「先輩たちのお陰で今の自分たちが居る」という立場をわきまえていれば、自分たちもそれに見習って、先輩たちが辿った道を、また後輩たちのために、事務所のこれからの道を繋げるという意味でも、このシステムは続いてるのかな、と思っています。

で、今も相変わらず、この挨拶は「慣習」として残っているのでは無いでしょうか^_^;


〈その二 ソロ活動への布石〉
グループとしてはヒットを飛ばし、人気グループであったとしても。正直、個々のメンバーの知名度は微妙なグループも多いです。ましてや、毎週100人近い歌手がひっきりなしに挨拶に来る音楽番組PDにとって、個別でメンバー全員を認識出来るグループは少なそうです(笑)

トップグループのメンバーでも、全員の名前と顔は一致しないかもしれませんよね←だからよくリハで名札つけて踊ってるよねwwwだからこそ、しつこいぐらい挨拶に回って、とりあえず顔を売る!のかと。何で毎回行くのか?って思うけど、それぐらいしないと、全く顔も名前も覚えてもらえない世界なのだと思います。似たような顔の子も多いしwww

そして、ある程度人気グループともなれば、グループからソロデビューする子も出てきます。その時はもちろん『一人の新人歌手』ですから、より音楽番組で長く歌わせてもらえるようアピールしなくてはなりません。『こいつグループ活動の時は挨拶もせず無愛想なくせに、ソロ活動になったとたんペコペコするんかい!Σ(゚Д゚)』って言われないためにも、日頃の行いは大切!そんな態度ではソロになったら、とたんに干されちゃうよ~ん♪

 
〈その三 音楽番組はテレビ局のキャスティング窓口〉
>>音楽番組に関しては、以前からカメラワークが酷過ぎる!肝心の場面で引き画像になったり、船酔いしそうな揺れとか常態化してて、何とか改善して!と感じます。 PDは挨拶受ける時間あったら、カメラ技術向上講習会でも反省会でも開いてくれと思う私です(^▽^;)
 
このカメラワークについての話と関連していますが、そもそも、音楽番組のPDは「一生涯かけて音楽番組に命を捧げるんだ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」という意気込みの人は、ほぼ居ないと私は思っているんです(^_^;)よほどの音楽好きか、アイドル好きな人がPDにならない限り、ありえない話だと思っています。誰だって野心を持って「あの番組を作った名プロデューサー!」と呼ばれる存在になりたい!と願い、入社するモノですからね(高学歴多)
 
テレビ局のPDの花形と言えば、やはりドラマ班か、バラエティ班かと思います。万年低視聴率な音楽番組とは違い、ドラマやバラエティにおいては、一度ヒット作を生み出せば、いきなり将来は局の幹部候補に躍り出れる仕事。ドラマは輸出コンテンツとしても(放送権やDVD販売など)海外に売れるため、局内で言えば収益の要にもなって来ます。

加えて、バラエティならば、これまた「フォーマット」を海外へ売ることが出来るのです。世界には「コンテンツマーケット」というモノがあり、韓国なら人気番組「ランニングマン」は中国版が作られていますし、日本だと「はじめてのおつかい」とか「料理の鉄人」とか、色んなバラエティ番組のフォーマットが海外に売られています。その番組の制作プロデューサーともなれば、業界内では一躍有名人になれます。
 
しかし、質問者さんのおっしゃる通り、音楽番組は万年低視聴率です(きっと誰がやっても同じ視聴率でしょう(^_^;))、しかも毎週の生放送という過酷さに加え、いつ放送事故が起こるかも分からない危うさまで秘めています(下手すればクビが飛ぶ)そんな中、次から次へと出てくる新人アイドルの名前なんて、正直覚える時間すらないほどの激務。1位が決まれば決まったで、あの集計は間違っている!など、熱狂的なライバルファンから苦情が来ることも日常茶飯事(^_^;)そして、毎週頑張って生放送に備えても、その労働に見合うほどの評価も得られません(評価=視聴率)

が、これがあくまでステップアップの1つならどうでしょうか?そのPDが野心を持って、別の部署へ移動になったら?もしくは、毎週、人気アイドルと仕事を共にする貴重なご意見番的存在として、テレビ局内のキャスティングで重宝されていたとするならば?

PD自身がドラマやバラエティ班へ移動になった場合、この音楽番組時代の印象が良かった子を率先してキャスティングしてくれるかもしれませんよね。もしくは、ドラマ班から、現役の音楽番組PDとしての経験を活かし、オススメOST歌手を聞かれることだってあるかもしれません。「あの子、歌上手いからいいよ~」とか、演技なら「掘り出し物のイケメンメンバーがいるよ」なんて、PD同士の会話に自分の名前が出ればアイドルにとって、こんなラッキーなことはありません♬局内で評判が良いことはプラスでしかないのです。
 
つまり、音楽番組のPDとしてだけ挨拶しているわけではなく、全ての仕事と繋がっている(バラエティやドラマの登竜門)として、挨拶していると考えれば、並んででも挨拶しないといけない存在に急に思えて来るかと。

 
◎メインボーカル系=ドラマのOST
最近では、ヨソプが「花郎」のOSTを担当したことに私はとても驚きました。OSTを担当する、と発表になった時点では、実はまだ新事務所も決まって無く、既にCUBEも退社していたので、その彼がドラマのOSTに選ばれるだなんて、良かったね!(≧▽≦)と本気で思いました。当時、事実上、無所属だった彼を、どこのどの経由からのオファーで誘われたのかは分かりませんが、もしかしたらミューバンPD経由だった可能性だってあるかもしれませんよね?特にあのドラマはアイドル大集合!ドラマですし。
 
ドラマのOST担当と言えば、歌手にとって実はとても名誉な仕事なのです。いつもはアイドルど直球な彼らにとって「OSTに選ばれた!」ということは、実はちょっと「格」が上なイメージがあります。OSTは特に「聴かせる曲」が多く、ドラマなら老若男女見てくれますから、歌に自信のあるメンバーにとってこれ以上、嬉しいオファーはありません(しかもアイドルグループの○○という立場でなく、一人のソロ歌手として認めてもらえる)
 
大手所属であっても、確かにOSTの仕事自体は事務所が取って来てくれるかもしれませんが「誰に歌わせるか?」は局側に権利があるかもしれませんよね。大手事務所の場合、事務所内のライバルも多いですから。少しでもPDニムに顔や名前を覚えてもらっておくことは、一人のソロ歌手としても、ここで重要になってくるのかと(^_^;)


◎イケメン系=ドラマへの出演
↑と同様に、いつかはアイドルから脱皮する日は来ます。特にグループが存続していても、活動年数が重なれば、徐々にグループ活動より個人活動にシフトするのが今のアイドルの主流。ましてや解散したり、脱退したアイドルの主な転職先は俳優業。キャスティング候補として、これもこのバリバリのアイドル時代にテレビ局で顔を売っておくことが重要になってきます。グループの中に埋もれてちゃダメなのだ。


◎キャラ立ち系=バラエティへの出演
これも、ドラマ班と同様の理由になります。レギュラー番組GETだぜぇ!(๑•̀ㅂ•́)و✧大人気バラエティにキャスティングでもされれば、将来は国民的タレントになれる可能性も!バラエティ班は特に、面白くて視聴者ウケしそうな、新たな人材を常に探しているそうですよ(確かに笑いのセンスがあるアイドルは貴重な存在!)つい下品になりがちなバラエティも、アイドルが居るだけで清潔感が出ます。
 


音楽番組は低視聴率なのに、なぜ存続しているのか?という論議がよくされていますが、番組自体はテレビ局にとって、新人発掘的な存在なんだそうです。制作費の割に視聴率は低く、しかも生放送でリスクも高い、ほぼマイナスだらけ。ドラマやバラエティに比べて放送自体にあまりメリットは無いそうですが、ここで未来の俳優の卵や、バラエティセンスのある面白い子、を見つけられれば、こんな先行投資は無いそうです。※ゼアのグァンヒ、カンナムなんて、まさにそうですね。
 
事務所イチオシ!(イケメンどセンター)の子が、テレビ局にとって必ずしも欲しい人材というわけでは無いです。演技をしても下手、バラエティ出ても喋らない、面白くない、ってことは、イケメンあるあるですよねwwwSMなどの大手に所属していれば、確かに仕事自体は入ってくるでしょうが、その仕事が自分に回ってくるか?はまた別問題です。
 
例えば、SM上層部はA君を推そうと思ってて、でもテレビ局からはB君でお願いします。なんてこともありえます。SMにすればどっちも所属タレントですから、どっちを選ばれても痛手は無いわけですが。極端に言えばこの二人、同じグループのメンバーかもしれませんからね。だからこそ、売れっ子でもしっかり挨拶をして、何かPDニムに印象に残るような爪痕を常に残さないといけない、そんな世界なのかな、と。


つまり、この『挨拶周り』には、次回の音楽番組への出演アピールはもちろんのことですが、もっとひろーーーーい意味でのテレビ局へのアピールも含まれている、と私は思っているのですが、どうでしょうか?

 
中小事務所にとってテレビ局への挨拶は基本ですが、大手事務所の歌手だから、売れっ子グループに所属しているから、といって、怠けていては個人の仕事が増えることはありません。逆に大手なら所属タレントも多く、事務所内、グループ内格差で埋もれてしまう可能性も高くなります(グループ内格差で解散したグループ数知れず( ゚д゚))しょせんは、みんな一人のタレントさんですから、メンバー同士も芸能界で言えばライバル。テレビ局のPDニムに少しでも自分の顔を覚えてもらえれば、それだけまた違う道が拓けるチャンスも生まれる、ということですね(^_^)

って、こんな感じのうんちくで、宜しいでしょうか?