翌日、塞いだ気持ちを晴らすように
子供に「おかえり」と明るく声を掛けました。
 
私なりの謝罪のつもりでした。
 
 
けれど、この日も足をドンドンと踏み鳴らし、
プイっと顔を背けます。
 
 
 
もう、どうしたら良いのか分からない。
 
 
なんなの、その態度は?
 
そんな態度なら、今日もごはん抜きね!
 
 
 
 
そんなことが言いたいわけじゃない。
 
けれど、不機嫌さをアピールすれば
自分の思い通りになってしまっていた子供に
どうやってそれが間違いであると伝えたらいいの?
 
 
今まで、何度も「そんな態度はダメだよ」と伝えてきた。
 
そのたびに、足を踏み鳴らし、ため息を吐き、
イライラとした表情と態度をしてきた子供に
優しくたしなめるのは疲れてしまった。
 
 
私は
どうしたら良いか
全く
分からなくなっていた。
 
 
 
 
その日も、クタクタだった私は
サッサと寝ることにした。
 
 
昨日と同じ。
 
家には元夫もいる。
上の子もいる。
 
食べ物だって、お菓子も、パンも、カップラーメンも、冷凍食品もある
 
それでなくても、昨日も今日も
お夕飯の支度は済ませてある。
 
 
私が用意しなくても
自分で考えて食べれる年齢だ。
 
きっと。大丈夫。
きっと。大丈夫。
 
 
 
 
 
++++
 
翌日、子供が帰ってきた時に、
少し身構えてしまった。
 
 
今日も足をドンドン!と踏み鳴らすかもしれない。
イライラと八つ当たりをするようにため息を吐かれるかもしれない。
 
それでも、出来る限り
「おかえり」と声を掛けた。
 
 
 
 
予想に反して、「ただいま」と
小さく帰ってきた。
 
 
あぁ!反省してくれたんだ!
 
良かった!
 
 
不機嫌な態度は良くないって分かってくれたんだ!
 
良かった!
 
 
 
その日の夕食は
久しぶり2日ぶりに子供と一緒に食べることが出来た。
 
私は念を押すように
「ね。不機嫌な態度を取るのは良くないでしょ。
ちゃんと挨拶をすればご飯も食べれたのよ」と言った。
 
 
 
 
思い通りにならない子供に対して
罰を与えて言うとおりにするやり方は
嫌だった。
 
 
私がそうやって育ってきたから
やりたくはなかった。
 
これが負の連鎖になってしまったらどうしよう。
 
不安で、不安で溜まらなかった。
 
けれども、それ以上に
私が今まで心配していた
「不機嫌な態度を巻き散らかすのは良くない」ということに
子供が気が付いてくれたようで
嬉しかった。
 
 
一緒に食事を摂ることが出来てとても嬉しかった。
 
 
 
この後に、
あんなショッキングな電話が警察から来るとは
この時には思ってもみなかった。
 
 
そして、子供が私には言わないだけで
不満を外に漏らしていたなんて。
 
いや、あれは不満なんかじゃない。
子供のSOSだったんだ。
 
だって、私は悪い母親だから。