事業継承時のチームビルディング ① | チームビルディングブログ

事業継承時のチームビルディング ①

今までとは少し違った企業経営の視点からのチームビルディングです。ちょくちょく企業経営に直接かかわる役員クラスのチームビルディングについてご相談を受けることがあります。


なかなか役員クラスのチームビルディングについて知見を得ることができないのですが、今回は経営とチームビルディングに関わる貴重な記事を見つけましたのでご紹介します。


日経トップリーダー 2011年2月 「修羅場の後継学」

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山本卓氏は父が社長を務める工務店に勤務している。
社員15人で、大手建設会社の下請けのほか、
不動産事業やマンションのリノベーションも手掛けている。
山本氏は3人兄弟の長男だ。


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ある日、父は3人を呼びこう告げた。
「数年後、70歳になったら引退しようと思っている。
それまでに事業継承を進めたい。3人のうち誰が社長になるか
相談して欲しい」


(省略)


会社は転機を迎えていた。新たな取引先を開拓すため、
山本氏を中心に地元から遠い大都市に出店。
3人のうち誰かが当面、現地で指揮を執る必要があった。

「社長」「出店先の責任者」「2人のサポート役」に
それぞれ誰がふさわしいか――。3人は会社の現状を踏まえ、
それぞれの視点で考え始めた。


(省略)


3人がそろったとき、山本氏は三男に「自分にはやりたい仕事が
あるからおまえに社長を引き受けてほしい」と告げた。次男も
「ぜひそうしてほしい」と声をかけると、三男は「兄さんたちが
そう言ってくれるなら引き受ける」と事業継承を受け入れた。

3人はその場で「今後もずっと力を合わせていこう」と
確認しあった。父が持つ株式を平等に3分割して持つことを決め、
「3兄弟が力を合わせ会社をもりたてていこう」と誓った。