48年ぶりの奇跡 東京ヤクルトスワローズ 小川監督②
その中でも組織変革を起こしていく中で大事な事として「具体的で小さい目標の達成」を伝えています。
ヤクルト小川監督の言葉に
「負けが続くと、どうしてもみんなの考えがばらばらの方向に向いてしまう。最初、当面の1試合1試合に全力を集中しようとだけ伝えた」
具体的で小さい目標の達成を実際に実践していった事が書かれています。さらにこの記事が教えてくれていることは、逆説的に成果がでない(負け続ける)とチームビルディングで大事な【組織力=目的・目標を共有する】事ができなくなってしまう、若しくはそんな状態になってしまうという事です。
そこでこの「具体的で小さい目標の達成」を通して【組織力】を大事にしていこうというカルチャーを築き始めたということです。さらに小川監督の強みである9年間の2軍監督をしている経験から【人材力=選手の強み(思考や行動パターン)】を把握している中から大胆な起用法を実践しています。
そしてベテランには対話重視、若手・中堅にはシビアな姿勢ということで【関係力=人とのつながり(関係)】を使い分け、選手の強みを引き出そうとされていました。
この48年ぶりの快挙、19以上の負け越しから勝ち越しでシーズンを終えるという事は決して偶然ではないということです。極めてオーソドックスにチームビルディングと組織変革を実践しただけという事です。
称賛に値するのは結果という事以上に、
オーソドックスに実践した、その信念と行動力
ではないかと思うのです。