いきいきとしたチームを作ろう① | チームビルディングブログ

いきいきとしたチームを作ろう①


2010/11/24 日本経済新聞 電子版 ハッピーな会社は社員が作る


「女性も男性も、いきいきと活躍できる職場づくり」を目指して、東京海上日動システムズはダイバーシティ推進プロジェクトチームを2007年9月に設置した。プロジェクトの名前は“Happy Work & Life Style Project”である。


(中略)

ハピプロを進めるにあたって、社内の様々な部署から20代を中心とした有志のプロジェクトメンバー8人に集まってもらった。内訳は女性6人、男性2人である。まず、メンバーが「ダイバーシティ」や「ワークライフバランス」といったテーマについて話し合うところから始めた。かなりの時間をかけた結果、女性も男性も活躍できる職場環境を作るために会社に検討してもらいたい事項を整理し、「ハピプロからの10個の提案」として提出した


(中略)

2009年度にはもう一つ、チームの仕事のやり方を見直すことに取り組んだ。理想のチーム像を自ら描き、それに近づく、という活動に、現場の複数チームにチャレンジしてもらい、それをハピプロのメンバーが支援した。それぞれのチームが理想のチーム像を目指して行動計画を立て、実行した。ハピプロメンバーは週に1回、チームリーダーと話をして、進捗状況や困っていることがないかどうかを確認した。これは、一人ひとりの社員がいきいきと働くためには、組織の最小単位であるチームがいきいきとすることが大切、という発想に基づいている。



 当初は忙しさを理由になかなか行動に結びつかないチームもあったが、リーダーだけではなくチームメンバーが何をすべきかを自分で考えるようになると、変化が起き始めた。あるハピプロメンバーは


「半年の支援活動のなかで、メンバーに自律意識が芽生え、チームが変革されていく様子を目の当たりにした。自分で決めたことであれば困難があってもやり抜けるものですね」


と報告してくれた。相手を尊重し、お互いを生かす関係づくりを進めるためには、まず、それぞれの社員が自分の価値観を明確にして、自分が選択した働き方にコミットすることが重要である。この土台があってこそ、ダイバーシティを推進できる。


(中略)


豊かな個性を持つ自律した個人が集まり、それぞれの強み弱み、価値観や背景を、お互いに尊重しあう。相手の強みを引き出し、弱みを補完し、しかも楽しみながら自分にできる最大限の貢献をする。こうしたメンバーでチームが構成され、各チームが大きな成果を上げている。


その結果、社員の仕事を含めた人生全体がハッピーになり、会社全体に“Happy Work & Life Style”が浸透する。