30年と4か月弱の平成の世も
あと1日で終わる

これまでの自分の人生の
最も多感な時期を過ごした時代

様々な人から
多大な影響を受けた日々

ひとつの時代の終わりに
ある人の生涯も幕を下ろした


満87歳
一般的には十分生きたと言われるだろう

ただ
なんの予兆もなく
突然訪れたその時


入浴中のくも膜下出血だったということらしい


たったひとりで
誰にも知られることなく
静かに逝かれた


お顔が沈み切らず
そして痛みに苦しむことがなかったのが
不幸中の幸いか…


その人は我が伯母


親類の中で唯一
ずっと君付けもさん付けもせずに呼んでくれた人


幼い頃から
一人間として
接してくれた人


口癖は
「体に気をつけるんよ」
「忙しくても両親を大事にするんよ」
「がんばるんよ」


もう
聞けない言葉たち


突然過ぎて
まだ実感がわかない


もっと生きたかったよね
まだしたいことあったよね
きっと心残りがあったよね



みんな明日がどうなるかはわからない




一日一生


この言葉の重みを
痛切に感じる


平成の終わり