彼が群馬に行ってから、電話で話すことがあった。
群馬に行ってから、どのくらい経った頃か…。多分数ヶ月。
「知り合いの働かせてもらっているお店が、経営不振で畳むことになった。早々に帰る」と。
世の中そんな急な話があるものなのか。彼が群馬に行く前に分かっていなかったのか。疑問があった。だけど、付き合ってもいない生活も分からない彼の言うことに、「そうなんだ」と思っただけだった。
彼は戻ってきてから鎌倉付近にワンルームのマンションを借りた。仕事は、どこかの飲食店です働いていた。
彼からお付き合いを申し込まれた。気になったのは8歳という年の差。同級生のように子供っぽくもなく、行きたいところに連れていってくれて、車で送迎してくれて、心地よい空間を作ってくれて、私が彼に惹かれるのに時間はかからなかった。