【日本橋高島屋S.C.】本館8階ホール
「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」
会期:2024年2月29日(木)ー3月18日(月)
行ってきました。
20世紀100年におけるデザインの変遷を、椅子研究家の織田憲嗣氏のコレクションから厳選した100脚の名作の椅子から辿っていく展覧会です。
また椅子だけでなく、食器、キッチン用品、家電製品、事務用機器なども並んでいます。
ちょうど、1年前にも、織田憲嗣氏のコレクションの”北欧デザイン展”が、ここ日本橋高島屋で開催されました。
今回の展覧会は、椅子、椅子、椅子・・・・・です。
展示は、20世紀100年のデザイン変遷を年代順に辿っています。
20世紀の始まりから~
印象に残った椅子を並べてみました!
※撮影OKでした。作品内容は公式HPやキャプションなどを参考にしています。
▼20世紀の始まり/アール・ヌーヴォー
(1901-1918)
⇩カーザ・カルベットのアームチェア
アントニ・ガウディ c.1900
↑スペインの建築家、アントニ・ガウディの作品です!
⇩チェア《ヒル・ハウス》1902
↑チャールズ・レニー・マッキントッシュの代表作といわれる。彼は日本の建築空間に影響されていて、最上部の格子は日本的な伝統を感じさせるものになっています
実用的!?かどうかは別として、デザインがとても好きでした
⇩ダイニング・チェア
↑ブルーノ・パウルはドイツの建築家であり、家具職人でもありました。
背もたれの菱型が、モダンですね~
▼デザイン革命/モダニズム (1919-1938)
前の時代とは少しずつ異なり、簡素で機能と形態が融合したデザインが誕生してきます。
合板やスティール・パイプ~の椅子~。新しい素材や幾何学的な形態が用いられていきます。
⇩赤と青の椅子 1918
展示の所々には、”時代を象徴する部屋”が再現されています。
右:Tスツール c.1927
ピエール・シャロー
左:バレル・チェア 1937
フランク・ロイド・ライト
↑左側は、帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトが手がけた家具。
現在展覧会も開催中ですね。
▼デザイン黄金時代/ミッド・センチュリー
(1939-1968)
20世紀の中頃、デザインはより軽やかに。戦後復興と科学技術により、デザインは個性的なものが登場し、生活水準も向上していきます。
⇩アームチェア《ペルニラ》
⇩ボウル
フィン・ユール 1951
⇩大皿 タピオ・ヴィルッカラ
1966,1968,1970
ノルディック・モダンのティー・パーティー
人を招く文化の北欧らしい大きなテーブルに素敵な食器です
⇩チューリップ・アームチェア
エーロ・サーリネン 1957
椅子の脚が1本。
4本という概念がなくなっていきます。
⇩バタフライ・スツール 柳 宗理 1956
左:食器シリーズ《ストーン》井島 守 1982 白山陶器
右:角型冷酒器 森 正洋 1993 白山陶器
▼斬新なデザイン/ポストモダンへ (1969-2000)
⇩センターピース c.1990
エンツォ・マーリ
イタリアン・モダンの輝き
⇩チェア《マグリッタ》ロベルト・マッタ 1970
青りんご!?
建築家で抽象表現主義の画家でもあったマッタは、ルネ・マグリット《人の子》へのオマージュとしてデザインしたものだそうです。
⇩ラウンジ・チェアIP84S 1984
右:アームチェア 1986
ミレイユ・リヴィエ/パオロ・パルッコ
左:チェア《ファースト》1983
ミケーレ・デ・ルッキ
⇩チェア《クロス・チェック》フランク・O・ゲーリー 1992
まるでオブジェ。
最後のエリア~。
実際に名作の椅子に自由に座ってよい場所があったので、座ってみました!
そのうち、心地よかった好きな椅子↓
木の椅子なので痛そうですが、計算しつくされているのでしょうか、座り心地よかったです。欲、欲しい・・・です。
体全体を包み込んでくれるような心地よさ~。
そのまま寝てしまいそうです。
本当に様々なデザインの美しい”椅子”たちでした。良い物に囲まれた生活をすると、気持ちも変わるかもですね
↓公式サイト
巡回展
●日本橋高島屋S.C.
本館8階ホール
(2024/3 撮影)