レジのおばちゃんとマイバッグ
スーパーに行く時は
買い物カゴにセットできるタイプの四角いマイバックを持って行く
毎日スーパーに行けるわけではないので
行ける時は3~4日分の食材雑貨をいつもカゴに山盛り買う
レジのおばちゃんにはいつも
「マイバッグに入るだけ入れてもらって、溢れた分は袋に入れたいのでビニール袋を一枚下さい」と伝える
ここからが
レジのおばちゃんの人柄が垣間見られて面白い
あるおばちゃんは
マイバッグの方に重たい食品を集中して詰めてくれて、ビニール袋用にはスナック菓子やら雑貨を残しておいてくれる
またあるおばちゃんは
お惣菜は無料で使える専用の袋があるので
うまくその袋を利用して、私が5円のビニール袋を買わなくても良いように忖度してくれる
今日もまた大盛りでカゴに乗せてレジに向かった
レジのおばちゃん
「入るだけ入れてもらって…」というワードでチャレンジ精神に火がついたのか
かなり頑張ってパズルでも組み合わせるかのようにマイバッグに詰めてくれた
マイバッグの縫い目がはちきれそうだった
おかげで
ビニール袋用には洗濯洗剤とピザポテトしか残らなかった
バランスっ!!
竹を割ったことがあるかい
最近イカがカラフルなスミを撃ち合うオンラインゲームに心酔している息子
母さんはゲーム禁止とは言ってるわけじゃない
でも時折
焦点の合わない眼差しをこちらに向け
生返事をするようになった息子を見て胸が掴まれるような苦しさも感じている
指示されて出来たことや
用意されたもので生み出されたもので満足するのは本当じゃないと私は思ってる
もう4月から高学年だから
あれこれ指示は出したくないが
今日は少しだけ
久しぶりにあの頃みたいな顔が見たかった
外に出れば何かあるぞと言って
誘い出す
裏の庭に竹が生えてる
そう面倒な顔しなさんなって
面倒臭いのがあなたの母さんなんだから
切ってきた竹を見つめる息子
「弓矢ってどう作るんだっけ…」
そのまんまじゃ弓矢は作れないよ
竹を裂き割らなきゃ
カマを切り口に当て
木槌でコンコンと打つ息子
カマの刃先より少し早く竹が裂けていく
竹はこうやって真っ直ぐ素直に割れていくんだ
「竹を割ったような性格」
これ見ればよく分かるでしょ?
そうなの
母さんはその顔が見たかった
弦をゴムで張ろうとしているのか
少し考えてごらん
竹の性質を
直ぐに答えは教えない
面倒臭いのがあなたの母さんなんだな
ゴムから麻紐にチェンジして
ピンと弦を張れた
他にも色々工夫したんだね
そして立派に矢が放たれた
イカがカラフルなスミを打ち合うゲームには
親の「みまもり設定」というものがあって
「みまもる」とは言うが
実際は子どもがゲームをやりすぎないよう
「監視」する設定なのだが
やりきれない気持ちになるだけだ
息子が弓矢を作る間
私は牛舎仕事をしていたが
途中何度も「みまもり」をしに覗きに行った
ちゃんとやっているかどうか「監視」しに行ったんじゃない
息子が真剣で楽しそうな顔してるもんだから
何回も見たかったの
親バカかもな
「竹を割ったような性格」だった義母が
先月末に突然亡くなった
私には母と呼べる人が居なくなって
子どもたちにはお婆ちゃんと呼べる人が居なくなった
親バカでいっか
一度の人生だ




