義父母と義妹が到着後、丁度良く


別室に行くように指示が入った。



医師から家族に説明があるようだ!



ICUを通過して廊下を行くと直ぐの個室に通された。


家族全員が入って説明を受けた。



処置室でぶっ太い注射器で次男の頭から血を抜いてくれた



緑色の半袖の
あの熟年の医師が主治医だった。



医師は蛍光灯の光の中にレントゲンを貼り付けた。



浮かび上がったのはやっぱり
『スイカの縞模様』のまあるい物体だった。



あの時見た!
奇妙な物は【幻】ではなく、実在していた。



「これが、本当に息子の頭!!



その写真は衝撃的だったビックリマーク


「嘘でしょ…。」



「夢であって欲しい…。」


っと
発狂したくなるような気持ちになった。



やはり、頭のてっぺんから右側に
「スイカの縞模様」とそっくりな割れ目がくっきりと耳まで通じている。



医師は

『あと
6時間の内にもう一度出血したら

手術してみます。

でも極めて難しい場所なので手術になったら困難です。』


淡々とした口調で告げた。


処置室で泣きそうな顔で振り向いて答えた


若い医師の顔と重なった。


説明はそれだけで終わった。



家族からの質問はなかった。



『6時間以内に出血するかどうかで生死が決まる!』


私はそう理解して席を立った。





つづくダウン



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