「どこ?」
「時計台の下にいる黒い長袖でジーンズの人。」
「ああ、わかった。」
「めちゃくちゃカッコ良くない?」
「ホントだー。横浜流星に似てない?」
「誰かに似てると思ってたら、そっか!」
「誰を待ってるのかな?」
「彼女でしょー」
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今日は休日だし、駅前には人が多い。
あ、来た。
手を振って早足で歩いてくる、俺の彼女。
…可愛いなぁ。
抱きしめたい。
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「やっぱり彼女じゃーん。」
「でもかなり年上じゃない?」
「お姉さんとか?」
「どうだろー」
「あっ、でもほら彼の方から肩組んだよ。」
「彼の顔が甘甘!!」
「彼女、照れてる?」
「付き合いはじめとか?」
「いいなぁー」(一同)
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「待った?」
「いま来たとこ。行こうかー。」
俺は順子の肩を抱き、引き寄せた。
「ちょっ…匡平っ。」
「照れてる?可愛い。」
「もう〜」
「わかった。手にする。」
恋人繋ぎで俺たちはその場を離れた。
幸せを噛みしめながら。