さて、私は、4月から実はグループリーダー、所謂課長になっていた。
とは言え、組合員のまま。
ウチの会社、ちょっと独特だと思うのだが、組合員でも、グループリーダーになるケースが
あるのだ。
ということで、何かの参考になるか、と思い、ある本を先日読了した。
- そうか、君は課長になったのか。/佐々木 常夫
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著者は、ワークライフバランス、という分野では相当有名な方だ。
課長に向けられた応援歌、という位置づけになっており、非常に温かい内容になっている。
しかし、この移り変わりが激しく、安泰な会社、業界がほぼなくなってしまったと言えるほどの
現在の時代状況を考慮すると、ちょっと読者層が限られるのでは、と思ってしまった。
著者の経歴は、東レに入社し、取締役になった後、子会社の社長になる、というもの。
典型的なサラリーマンキャリアである。
そう、この本の読者は、実質、
「業績がそれなりに安定している大企業に勤め、部下もそれなりに数がいる」課長に
限られる。
著者は言う。「プレイイングマネージャーになってはいけない。」これに違和感を覚える。
「課長になりました!!」と言っても、社員が10人の会社で部下が2人、と言った場合に、
実務をやらない≒プレイイングマネージャーにならない、なんて可能だろうか?
一刻を争う仕事で、いちいち、「人材育成」だから、と言って、チンタラやらせて良いのか?
目指すべきは、上司を見て、上司の実務を見て、「盗んでやろう」と思うような部下を育てる
ことだろう。言うは易し、行うは難し、だが。
批判ばかりになってしまったが、興味がある方は目を通してもらいたい。
参考になることもたくさん含んでいるので。
課長、やればやるほど色々出てくる。部下の育成がこれほど難しいとは…。
その分、やり甲斐も大きいのだが。
では、また。